――今年に入ってからも韓国兵器が爆売れ中とか?
照井 
今年1月にアラブ首長国連邦へのミサイル迎撃システムの販売が決定しました。これだけで約4000億円の契約。
そして7月27日にはポーランドとの契約を発表。その内容は、K2戦車を180台、K9自走砲を648台。さらにFA-50戦闘攻撃機を48機という、約1兆円を超える大型契約です。
今後、数年間の各種アップデート、弾薬・砲弾の販売を含めると、総額で2兆円を超える規模となるでしょう。
これまで韓国は兵器市場のシェアが8位でしたが、今後はアメリカ、ロシア、フランス、中国に続いてベスト5に入るほどの勢いです

――この大ブレイクには、ウクライナ戦争の影響もあったりするんですか?
照井 
大いに影響しています。ポーランドは隣国のウクライナへ戦車や自走砲の兵器供与を行ない、その代替として韓国兵器を採用しました。
そもそもポーランドは戦車や自走砲を活用した戦術に長(た)けた国で、それこそウクライナ軍の戦車や自走砲部隊はポーランドで訓練を行なっているほどです。
そこが大型契約をしたことで韓国兵器に対する評価はさらに上がり、北欧や旧東側諸国も韓国兵器の新規・追加購入を検討し始めています。
ある意味、韓国はウクライナ戦争での"裏戦勝国"と言っても過言ではありません。
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2022/09/29/117405/