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福井県越前市の「ふじや食品」が販売する「チョコミント胡麻どうふ」が交流サイト(SNS)で話題だ。
ごま豆腐は和歌山県などで生まれた精進料理とされるが、福井県でも長く親しまれてきた。
スイーツと組み合わせる異色の発想だが、同社は「地元の味の認知度を全国的に高める狙い」と開発の理由を明かす。
「なにこの組み合わせ」-。5月に発売したところ、SNSで投稿が相次いだ。どこで購入できるかとの問い合わせも同社に寄せられ、7月までの売り上げは目標の約1・5倍に達した。
商品企画開発室長の中島靖浩さん(50)は「ごま豆腐はもともと精進料理。なじみがなく食卓に並びにくいが、全国に広めたかった」と話す。
ごま豆腐の甘味シリーズ第1弾としてクルミ味を発売したのは2018年。「まずはごま豆腐のイメージを壊して、手に取りやすいスイーツを」と、その後も新作を出し続けた。
そんな中、会議で提案されたチョコミント味。「実は苦手。試食するのも嫌だった」と中島さんは振り返る。だが、「チョコミン党」と呼ばれる愛好家の存在が開発を後押し。
季節感のある爽やかな味と、なめらかな食感がマッチするように工夫し発売にこぎつけた。
今秋にはミルクキャラメル味を発売予定。中島さんは「面白さも大切だが、おいしいことが大前提。ぜひ手に取ってほしい」。(共同)