沖縄本島地域 病床ひっ迫 “トリアージかけ入院決める状況”
2022年8月19日 18時19分


新型コロナに対応する沖縄本島地域の病院では、コロナ専用の病床では足りず、ほかの一般の疾患のための病床も使って、急増する入院者に対応しています。
専門家は、緊急性をみて優先度を決める「トリアージ」をかけて、誰を入院させるかを決める状況が続いていることを明らかにしました。

沖縄本島地域では今週、新型コロナ専用の病床に空きがなく、病床使用率が100%を超える日が続いています。

県の医療コーディネーターの1人で入院調整の業務を担う、浦添総合病院の米盛輝武救命救急センター長は「コロナ用の病棟ではもう賄いきれず、本来だったら
違う疾患の方が入るべき、ほかの病棟のベッドを使って、コロナの方を収容する状態が、どの医療機関でも起きている」と述べました。

そのうえで、緊急性をみて優先度を決める「トリアージ」をかけて、誰を入院させるか決めざるをえない状況が続いていることを明らかにしました。

一般病床はコロナ病床に数をとられた結果、ひっ迫していて、米盛医師は「今月に入ってから病棟も、救急の患者を収容するベッドもいっぱいで、救急車を
受け切れないことが起きていて、かなりつらい。
何とか受けたとしても、救急の入り口に止まった救急車の中で15分、20分待たせることが、コロナでも、コロナじゃない疾患でも起きている」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220819/k10013778991000.html


神奈川県医療危機対策統括官・阿南英明氏:「いま我々が闘っているオミクロン、これは大きく性格・性質違うもの。例えるなら“オミクロン病”と闘っている。
決して重症化する率は高くない。軽症ばっかりのオミクロンのために、たくさんのリソースが取られてしまっている。こういったことを私たちは受け止めて、もっと賢く変えていく。対応の仕方を変えていく」

自主療養することにした人は、県のシステムに登録が必要です。すると健康観察のため、自動でLINEが来るようになります。ただし、パルスオキシメータ―や食料は配布されず、自分で調達しなければいけません。

神奈川県では自主療養を選ぶこともできるのに、発熱外来には、ひっきりなしに患者が訪れます。大橋院長が28日、70人の患者から話を聞いたところ、自分でキットを購入して検査できた人は、2人しかいなかったといいます。

多摩ファミリークリニック院長・大橋博樹さん:「神奈川県の自主療養を軌道に乗せるためにも、検査キット全体が市民の手元に届かなきゃいけないことがキーになるが、本当にキットが足らないので、それがないと話にならない」

神奈川県医療危機対策統括官・阿南英明氏:「実際に入手は医療機関も難しいので、困難だと思うが、恐らく2週間程度で大量に流通するようになる。入手できるようになれば購入して、そちら(自主療養)に流れる。
デルタ株のような急変は想定しがたいというのがわかってきている。ゼロリスクでは恐らくないが、もともと私たちが生きているこの社会自体がゼロリスクではないので同じ。普段の日常生活と同じことにしませんかという考え方」

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa35ed73b201d769293cd6591fa034c29b3acf75