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2022/08/20(土) 11:45:28.570定年間近のセクハラ署長は、部下の50代女性署員に体をベタッと密着させながら、こう言って口を開かせ、手に持っていたおにぎりを食べさせていた。
大阪府警は17日、部下の女性にセクハラをしたり、男性幹部を激しく叱責したとして、前枚方署長の榎原章人警視（60）を本部長訓戒処分にした。榎原警視は同日付で依願退職した。
榎原警視は四条畷署長、近畿管区警察局を経て昨年3月末、枚方署長に着任。
直後の4月から更迭される6月まで、決裁を求めて、署長室を訪れた40～50代の課長や課長代理4人に対して机をガンガン叩きながら、「ちゃんとせんかい」「なんでそんな報告できひんのか、始末書を書け」と何度も怒鳴りつけた。
今年6月、女性署員1人と男性署員2人の4人で居酒屋で酒を飲んだ際には、隣に座った女性署員に体をくっつけ、腕や手をなで回し、おにぎりを女性の口に運んだ。
女性署員が当日、上司に相談し、その後の調査で男性幹部に対するパワハラも判明。7月4日付で警務部付になっていた。
榎原警視はセクハラについて「そんな覚えはない」と否定したが、「監督者として恥ずかしい限り。職を辞して責任を取りたい」と話し、辞任を決意したという。
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榎原署長（当時）は昨年10月、「ひらかた地域未来シンポジウム」にビデオ参加し、「子どもや女性を狙った犯罪に対し、特に重点を置き、抑止活動と検挙活動を強力に推進中です」と地域住民にメッセージを送っていた。
今年4月26日には、枚方署主催で女性が被害に遭う犯罪を未然に防止する「防犯教室」を関西外国語大（枚方市）で開催。署員は学生らの協力を得て、犯罪に巻き込まれる危険性の高い場面を実演し、女性の被害防止を訴えた。
「歩きスマホをしていると危険に気付けない」
「危険に遭遇したらとにかく大声を出す」
「かばんは常に建物側に持つ」
「エレベーターでは入り口付近の全体が見渡せるところに立ち、不審者と遭遇したら全部の階のボタンを押す」
「夜道に注意して異変があればすぐに110番通報する」
6月14日、榎原署長は防犯教室に協力してくれた関西外大の女子大生3人を枚方署に招き、感謝状を手渡した。
榎原署長は「積極的で効果的な啓発活動を行うことができ、防犯意識を高めてもらいました。学生生活を通して友だちにも被害防止の話をしてください。みんなで意識して気を付けましょう」と、呼び掛けたばかりだった。
その9日後、榎原署長は女性署員の口を「あ～ん」と開けさせ、「危険に遭遇」した女性署員に「通報」され、辞任に追い込まれた。
