大谷選手がベーブ以来、104年ぶりに2桁勝利、2桁本塁打を目前にしていたことも知っていました。前半で9勝を挙げたのですから、ベーブの記録に並ぶのは時間の問題だったでしょう。

ベーブが生きていたら、必ず大谷選手を応援していたと思います。

「記録は破られるもの」

ベーブは、常にそう話していたようです。61年、ロジャー・マリスが年間本塁打数でルースの記録(60本塁打、27年に達成)に迫り、超えたときも、74年にハンク・アーロンが通算本塁打でルースの記録(714本塁打)を超えたときも、ルースの記録を破ったことに対する彼へのバッシングがすごかったです。
だけど、祖母はインタビューでベーブの言葉を伝え、マリスらを擁護していたそうです。

もちろん、人種も関係ない。ベーブはオフになると全米各地を回り、黒人のチームとも、日系人のチームとも親善試合で交流をしていました。彼の前に垣根なんてありませんでした。

だから、今回もベーブは心から大谷選手を祝福するでしょう。私たちも今、大谷選手を応援しています。彼にはぜひ、祖父が達成できなかった100勝(ルースは94勝)、500本塁打を達成してほしい。祖父が生きていたら、真剣にそう伝えると思います。

まだ大谷選手とは対面したことはありません。近い将来、会って話せることを望んでいます。

https://www.sanspo.com/article/20220811-MRMLADZM3FOSLBK2VNBL7U5Z74/