世界保健機関(WHO)は9日、ブラジルで多発しているサルへの虐待に対して不快感を示し、現在感染が広がっているサル痘(MONKEYPOX)は、サルとは関係がないことを強調した。
AP通信によれば、ブラジルのメディア系サイト「G1」は7日、サル痘患者が3人確認されたサンパウロ州のサンジョゼ・ド・リオプレトでここ1週間に10匹ものサルが毒を盛られていたことを報道。
これに対してWHOのマーガレット・ハリス報道官は「サル痘はヒトを介して感染することを理解しなければならない」と、冷静な対応を呼びかけた。
ブラジルでは7月29日以降、すでに1700人がサル痘に感染し、免疫不全の男性が1人死亡。
サル痘の名前は研究用に飼育されていたサルからウイルスが初めて検出されたことに由来しているが、宿主となる動物はリスやネズミなどのげっ歯類で、感染者のほとんどが男性同士の性交渉によるものとされている。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/08/10/kiji/20220810s00042000270000c.html