ラッピはラリー・フィンランドの最終日、3位表彰台をほぼ手中に収めたかのような状態でフィニッシュに向かっていた。しかし最後からふたつ目のステージで、大きな事故に見舞われてしまう。
ラッピはこのステージの左コーナーを通過していた際、轍に足を取られてしまい、彼のGRヤリスは激しく3回横転することになった。
これによりラッピのGRヤリスは、リヤウイングが脱落し、フロントガラスが割れ、ラジエターも損傷するという見るも無惨な姿になった。
ただラッピはマシンを再始動することができ、ステージをフィニッシュすることができた。しかも大きな事故だったにもかかわらず、ラッピが失ったのは僅か18秒程度だった。
ただマシンからはパワーステアリングのオイルやフルードが漏れている状態。ラジエターからも冷却水が漏れ出ていた。ラッピはそこで機転を効かせ、ステージエンドで給水用ボトルを受け取り、近くの湖に移動した。
ラッピは湖畔でマシンを停めると、コ・ドライバーのヤンネ・フェルムと共にマシンを修復。オイルやフルードの漏れを修復し、湖で汲んだ水を冷却水としてラジエターに補充した。
そして割れたフロントガラスも取り外し、ゴーグルを着用して最終パワーステージに向かった。
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