ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているスズキは7月13日、2022年シーズンを最後にMotoGP参戦を終了させることで運営のドルナスポーツと合意に至ったことを発表した。
またスズキはMotoGP参戦終了と合わせて、2輪の世界耐久選手権(EWC)へのファクトリー参戦も今季限りで終了させることも明かされた。
この発表に際し、スズキ株式会社の代表取締役社長である鈴木俊宏はプレスリリースに次のようにコメントした。
「スズキは、持続可能な社会の実現に向けた他の取り組みにリソースを再配分する必要があることから、MotoGPとEWCへの参戦を終了することを決定しました」
「モーターサイクルレースは常に、サステイナビリティを含む技術革新や人材育成に挑戦する場でありました。
今回の決定は、これまでの2輪レース活動で培った技術力と人材を、持続可能な社会に向けた他のルートに振り向け、新たな二輪事業運営に挑戦していくことを意味しています」
「MotoGPレースに復帰して以来、開発段階から熱い支援をいただいたファンの皆様、ライダーなど、全ての関係者の皆様に感謝申し上げます」
「アレックス・リンス選手、ジョアン・ミル選手、チーム・スズキ・エクスター、そしてヨシムラSERT MOTULが、シーズン終了まで全力で戦えるようサポートしていきます」
2015年から再びMotoGPフル参戦を開始したスズキは、2016年にマーベリック・ビニャーレスの手によって復帰後初勝利を飾ると、2020年にはジョアン・ミルがタイトルを獲得するなど、躍進を続けてきた。
そんなスズキは5月にMotoGP参戦終了を検討していることを公に認めたが、ドルナはスズキが“一方的に”撤退することはできないと主張したため、両者は交渉に入ることになった。
それらの協議の結果、本来2026年シーズン末までMotoGPに参戦する予定となっていたスズキは、今季限りで2輪ロードレース最高峰の舞台から去ることとなった。
https://jp.motorsport.com/motogp/news/suzuki-and-dorna-reach-agreement-for-motogp-exit-at-the-end-of-2022/10337540/