ヤマハが北米で発表したデュアルパーパスの2023年モデルは、我々日本人にも馴染みが深い2車だった。
「XT250」は、2005年にモデルチェンジして225→250となったセロー250の北米版で、現行モデルは2008年にFI化されたものがベースになっているようだ。
セローは2018年にリヤフェンダーまわりのデザインが大きく変わっているが、XT250はそれ以前のものを下敷きに、北米独自のレギュレーションに基づいた灯火類が装着されている。
ヘッドライト/テールランプ/ウインカーは広大なアメリカでも視認性を確保するためか大ぶりだ。このヘッドライトに合わせて、メーターバイザーの形状もセローとはだいぶ異なる。
もう一方の「TW200」は、1987年に誕生した極太タイヤのアレだ。日本では2000年にキムタクのドラマの影響から大ブームになり、2002年にま小ぶりな丸眼1灯のTW225にモデルチェンジ、2008年に生産終了となっている。
北米のTW200は、初代モデルの四角いヘッドライト+メーターバイザーのスタイルのまま、排気量も196ccを採用。
さすがにフロントブレーキは初代のドラム式ではなくディスクブレーキを採用しているが、懐かしいシルエットは全くと言っていいほど変わっていない。
ともに2023年モデルは2021年から採用された従来カラーを継続しており、価格は未発表。ちなみに2022年モデルはXT250=5199ドル、TW200=4799ドルだった。
これら2車が生き残っているのは、北米独自の排出ガス規制が日本やユーロ圏ほど厳しくないことが主因だが、日本では今でも、特にセロー250の復活を願っているユーザーは少なくない。
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