「発泡酒」や「第三のビール」を売っているのが日本なのですが、これがいかに間違っているかを説明したいと思います。

「美味しいもの」は海外でも売れる

ビールの本場といえば、ドイツです。
ドイツには、「ビール純粋令」という法律があります。「ビールは大麦とホップと水の3つの原料以外を使用してはならない」という法律で、1500年代に制定されました。
それにより、ブランドを確立させて、自分たちが作るビールに誇りを持っています。少々、値が張ってでも美味しいものを作ろうとする文化が生まれますし、海外にも売っていける商品になります。

「安かろう、マズかろう」でいいのか

一方で、これまで日本がやってきたのは、ビールの質を下げるような酒税法でした。

麦の割合が50%未満であれば、「発泡酒」や「第三のビール」という扱いになり、税金が安くなるのです。それにより、どんどん商品開発が進み、「ビールに比べるとマズいけど安いから我慢しよう」という文化が生まれました。

そうやって生まれた商品は、国内向けに各社がしのぎを削ってマーケットを奪い合うわけですが、海外からはまったく相手にされません。だって、どこの国も、わざわざ外国の美味しくないビールを飲むわけありませんからね。それなら、味に自信を持っているドイツのビールを飲むに決まっています。

もちろん、発泡酒の味を好んで味わっている人は、それでもいいでしょう。でも、我慢して節約してまで飲んでいるのであれば、頭のいい人がやることではないと思います。

それなら、飲まなきゃいい話です。あるいは、2日に1本に減らしてでも、おいしいお酒を飲んだほうが幸せです。
https://diamond.jp/articles/-/285154