https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082601014

映画を10分程度に無断編集し、結末を明かす「ファスト映画」の製作者5人が著作権法違反容疑で摘発された事件で、ナレーションを担当した川崎市在住の20代のアルバイト男性が、映画会社のうち1社と1000万円超の賠償金を支払うことなどを条件に和解していたことが分かった。男性は26日、取材に応じ、「暗黙の了解で見逃してもらえると、甘い認識を持っていた」と悔やんだ。

男性は札幌市の無職高瀬拳也被告(25)=著作権法違反罪で起訴=らと共謀し、「アイアムアヒーロー」などの映画4本を編集した違法動画を無断でユーチューブに投稿したとして、7月に宮城県警に書類送検された。ゲームに関するチャットで親しくなった高瀬被告から依頼され、2019年12月から半年余りで約70本のナレーションを録音。計約10万円の報酬を受け取ったという。