https://bunshun.jp/articles/-/53989
「エロマンガには他では見られない男女の“ホンネ”が表れていると思います」
こう語るのは“エロマンガ統計屋”の牧田翠氏である。牧田氏は数千冊もの成人向け漫画の定量分析を行い、
2007年に「エロマンガ統計」を同人誌として発表。以降、各年の成人向け漫画の統計や「艦これ」や「刀剣乱舞」などの同人誌、さらにはBLなど幅広い成人向け漫画の統計を発表している。
大学時代にジェンダー論を学んでいた牧田氏の統計は示唆に富むものだと、SNS上でもたびたび話題に上がっている。
「例えば男性向け作品の約90%は物語の中で射精や女性の絶頂が描かれるのに対し、女性向け作品では37%~47%しかそもそも射精や絶頂が描かれていません。ここにも男性が射精や絶頂をセックスに求めているのに対し、女性はそれほど重要視していないことが分かります」(同前)
成人向け漫画にある男女のホンネとは――。牧田氏にインタビューすると、多様に見えて実は極めて画一的な「男性のエロの実態」が見えてきた。