そしたら、「君、今まで何していたの。もう11月だよ」「なんか、面白い仕事ないですかね」「面白い仕事? あ、これ、行けるかな、後ろ見てごらん」
振り返ったら、『大卒警視庁警察官大募集』って書いてあるポスターが張ってあった。それでただ「面白そう!」というだけで、即、警察学校に願書を書いて出した。ただのひらめき。それだけで決めたんだ。
試験日に行ったら、まず身体検査、筆記試験、面接があって、パッパッパッとその場で合否を発表する。9時から始まって、夕方には合格していた。
その後、身上調査をされて、2月に正式に合格。4月1日に警察学校に入校。そこから半年間、朝6時から夜10時まで宿舎に缶詰めで訓練と学科の毎日。剣道、柔道、教練……警察学校は苦労はなかった。少林寺で鍛えた体力を持っていたからね。
こうして、あれよという間に、僕は警察官になった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c60a0a36cf794932319d558bb8819b762efd044f