海洋土木大手の東洋建設は22日、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス」(YFO)から買収提案を受けたと発表した。
東洋建設に対しては、前田建設工業の親会社インフロニア・ホールディングスが株式公開買い付け(TOB)を実施中で、YFOが対抗提案をした形だ。
YFOは既に東洋建設株を買い進めており、19日時点で26・28%を保有し、筆頭株主となっている。
提案書ではインフロニアの買い付け価格である1株770円について「市場価値を反映せず価格が低すぎる」とし、1株千円を提示した。東洋建設の22日終値は956円だった。
YFOは経営陣に対し、インフロニアからの買収提案への賛同を撤回するよう求め「企業価値向上のため真摯(しんし)に協議したい」と呼びかけている。(共同)