阪神へ

初めて阪神と出会ってからもう36年もの月日が経つね
あの頃の僕といえば仕事もプライベートも失敗の連続でさ
残業を終えてくたびれ帰宅する毎日

そんな日々を送る僕に阪神というGIFTが届いたあの夜を忘れない
深夜に何気なくつけたテレビに阪神は突然現れた
伸びやかなホームランと可憐な勝利を僕にくれたね

その瞬間から僕は阪神に恋をした
これが最初で最後の本気の応援だと僕はそう誓った
偽りのない応援をたくさん阪神に届けてきたよね
たくさんの思い出を二人で作ったよね
あの日の球場もあの日のファン感謝デーも僕は忘れない

僕は阪神だけを見てたでも阪神は僕ではない誰かのことも見ていた
それだけのことだ

なんて強がってはみたけれど
今夜は六甲おろし止まらないよ
ボールをあげるよ
阪神は僕にそう歌ってくれたよね
覚えていますか
まだ信じて待ってもいいですか

なんておどけてはみたけれど
今夜は涙が溢れて堪らないよ

勝ちたい
六甲おろしを聞きたい
阪神

それでも僕は
タイガースが好きだから