ロシア出身の15歳ドライバーが驚きのジェスチャーを繰り出し、大バッシングを浴びている。
問題のシーンが起こったのは、現地4月10日のサーキット場だ。ポルトガルのポルティマンで開催されていた欧州カート選手権で、優勝を飾ったアルテム・セベリューヒンが表彰台でまさかの“ナチ式敬礼”を披露。
左手で胸を2度叩くと、腕をまっすぐ前に伸ばして大爆笑したのである。
FIA(国際自動車連盟)は他のスポーツ連盟と同様に、今回のウクライナ情勢を受けてロシアおよびベラルーシ出身選手の国際大会出場を禁じている。
だがセベリューヒンはイタリアのライセンス資格を持っているため、今大会にはイタリア人としてエントリーを認められていた。
つまりは表彰式でイタリア国歌が流れている最中で、愚行に及んだのである。
https://thedigestweb.com/topics_detail13/id=54757
セベリューヒン本人はさっそくSNSで釈明した。「僕のやったジェスチャーがナチ式敬礼だと見なされているけど、違うんだ。ナチを支持したことなんてないし、ナチズムは人類に対して最悪の犯罪を犯したものと認識している」とコメント。
どうやら仲間のひとりに、「イタリアでは表彰式で感謝を示すとき、胸を叩くのが慣習なんだ」と教えられ、「単にそれを実践したかった」のだという。大笑いしたのは、その仲間に向けたものだったか。
選手本人は「いずれにせよ僕の過失です。愚かだった。どんな罰でも受け入れますので、どうか許してください」と猛省を口にしている。
一方で、ロシア自動車連盟のスポークスマンがセベリューヒンのコメントを代弁。
「レースに勝てて本当に嬉しかった。だから、家族や支えてくれたロシアの人びとへの感謝を込めたんだ。僕はロシアで生まれたロシア人。僕は祖国とともにある」という内容で、これがまた欧米メディアの紹介するところとなり、物議を醸している。