英国のフィッシュ・アンド・チップス業界団体「全国フィッシュ・フライヤーズ連盟」のアンドルー・クルック会長によれば、
英国内のフィッシュ・アンド・チップス店で使われるタラ科の白身魚の30〜40%はロシア産で、揚げ油に使われる植物油はウクライナが世界最大の輸出国だ。

「ウクライナでの戦争の影響で、魚が手に入らない」「注文してもわずかしか手に入らない。
価格も昨年の2倍になった」とサンドゥさんはAFPに語った。植物油を入手するのも難しくなっているという。
 英政府が3月中旬にロシア産の白身魚に35%の関税を科した影響が出始めている。エネルギー価格の高騰も追い打ちとなっている。
 英国では燃料費の高騰を受けて出港を見合わせる漁船も出ており、魚の価格はさらに上昇している。

 一方、新型コロナの流行中に12.5%に引き下げられていた付加価値税(VAT)は、20%に戻される予定だ。

 こうした要因が重なって、全英に1万店あるフィッシュ・アンド・チップスのうち最大3000店が「おそらく今後半年以内に」倒産する恐れがあるとクルック氏は述べた。【翻訳編集】 AFPBB News