「韓国が嫌いだった。日本人に注目してほしかった」。朝鮮半島出身者の子孫が暮らす京都府宇治市の「ウトロ地区」の住宅に火を付けたとして、非現住建造物等放火の罪で起訴された男(22)は、そんな供述をしたという。この事件が、民族蔑視に基づく「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」として注目を集めている。なぜ、こんな事件を起こしたのか。記者らは男と手紙をやりとりしたほか、男の知人らにも取材。ヘイトクライムについて考えた。

出火原因は不明だったが、その後放火事件と判明する。京都府警は12月6日、非現住建造物等放火の疑いで、無職有本匠吾被告を逮捕したと発表した。

被告は在日本大韓民国民団(民団)の愛知県本部の壁に同年7月、火を付けたなどとして、器物損壊の疑いで愛知県警に逮捕されていた。二つの事件は、名古屋地検と京都地検がそれぞれ起訴している。

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