セバスチャン・ベッテルは、FP1の40分が経過した頃、マシンから白煙を上げてコース脇にストップ。消火器を片手に車の消火活動を行ったベッテルだったが、セッションはそれで終了した。
だが、セバスチャン・ベッテルは、通常のコース外の道路からピットに戻るのではなく、マーシャルからスクーターを借りてコース上を走行してピットに戻った。
ヘルメットを頭の上に乗せたベッテルは、観客に手を振りながら、時にはスクーターから両手を離して走行した。
だが、この行為は許可なくコースに入ったことで調査の対象となり、セバスチャン・ベッテルに5000ユーロ(約67万円)の罰金を科した。
「スチュワードは、メカニカルな問題で5号車がサーキットで停止したと判断した。セッションの終わりに、ベッテルはピットに戻る方法を探した。マーシャルがスクーターを持ってその場所にいた。
ベッテルは、ピットに戻るためにスクーターを運転できるかどうか尋ね、マーシャルは同意した」とスチュワードは声明で説明した。
「ベッテルは、マーシャルが彼の後ろに乗ることを期待してスクーターに乗った。彼が乗らなかったので、ベッテルは事前の承認なしに一人でピットに向けて出発した」
「その間、マーシャルはレースコントロールに指示を求めようとしていた。ベッテルは、指定されたルートではなく、自分のピットまでトラックを運転したことで、F1競技規則の第26.7条に違反した。
これは、セッション終了後5分間は、例外として誰もがトラックに入るすることを禁じている。特別に特定された担当者を除き、特別に許可されていない限り、ドライバーがそのようなアクセス権を持つことはできない」
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