名古屋市の東山動植物園は7日、愛知県西部に生息するサンショウウオの一種を新種と特定したと発表した。
これまで東海、近畿地方に生息するヤマトサンショウウオと同種とされていたが、特徴である尾の黄色い線がないことから遺伝子を調べたところ、新種と判明した。
新種は「オワリサンショウウオ」と名付けた。園によると、体長約7〜11センチで、尾に褐色の線がある。愛知県の知多半島から名古屋市近郊に生息しているとみられ、東山動植物園では3匹を飼育している。
開発や湿地の減少で絶滅の危機にひんしているとみられ、保護団体などと連携して保全活動を進める。
研究は高知大などと行った。神奈川県立博物館研究報告に論文が掲載された。(共同)
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