米芸術、エンターテインメント業界で、ロシアのプーチン政権を批判しない歌手を公演から外したり、
ロシアでの米映画の封切りを中止したりするなど「ロシアボイコット」の動きが広がっている。

「劇場とオペラにとって大変な芸術的損失」。
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)のピーター・ゲルブ総裁は3日、現代最高峰の歌姫とも称されるアンナ・ネトレプコさんの降板を発表した。

米メディアによると、ロシア出身でプーチン大統領とも近いとされたネトレプコさんが、劇場側の再三の説得にもかかわらず大統領批判を拒否したのが原因とされる。
劇場にとって「ドル箱」歌手を失うのは痛手だが「プーチンが罪のない人々を殺している現状では仕方がなかった」(同総裁)。
同市のカーネギーホールも先月、人気指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏の降板を発表。同氏もプーチン氏の支持者として知られていた。(共同)

https://www.sankei.com/article/20220306-MVF33H3MJFLTLCVN2H4UCFWH5Y/