このほどアメリカより「落とした財布が入っていたお金ごと返ってきた」というニュースが届いた。
日本なら絶対にニュースで取り上げることのない話題だが、今回はニューヨークで紛失したという事実に加え財布の中に約46万円の現金が入っていたこともあり、無事に財布が持ち主の元に戻ったことで世間を賑わせている。
財布の持ち主は「世界にはまだ正直な人がいるんだ」と感激しているという。『New York Post』などが伝えた。
ホンジュラス出身で米ニューヨークに住むエドゥアルド・マルティネスさん(Eduardo Martinez)は今月2日の朝、出勤のために人通りの多いニューヨークのタイムズスクエア近くを足早に歩いていた。
しばらく歩いているとエドゥアルドさんは持っていた財布がなくなっていることに気付き、すぐに歩いてきた場所に戻った。
エドゥアルドさんは財布に4000ドル(約46万円)の現金を入れており、通勤する人々で大混雑している中を血眼になって財布を探した。
「もう誰かに拾われてそのまま盗まれてしまったかも…」と絶望を感じ始めていた時、エドゥアルドさんのもとに2人の警察官が近づいてきた。
警察官たちは「同時刻に通勤していた女性から財布を手渡された」とエドゥアルドさんに説明したが、彼らが手にしていたその財布はまさしくエドゥアルドさんのものだったのだ。
しかし気になるのは大金が入っていたその中身で、財布は返ってきたとしても中身がごっそりなくなっている可能性が高い。
エドゥアルドさんはあまり期待してはいなかったが、個人情報を特定できるものを警察官に提示して財布を受け取った。そして入っていたお金を数えてみると、なんと少しも減っていないことが判明した。
エドゥアルドさんの財布が写っている写真を見ると、20ドル札が大量に入っていることが確認できる。4000ドルを全て20ドル札で用意した場合、その枚数は200枚にのぼる。
このせいで財布に厚みが出ておりお金がたくさん入っていることが分かるのだが、それでも財布を拾ってくれた女性はお金を盗らずに警察に届け出たのだ。
「日本では落とし物をしたら必ず返ってくる」と海外でも信じられているが、さすがに日本でも現金が40万円以上も入った財布が無事に戻ってくるとは到底思えない。
ましてや大都会ニューヨークの街中で落とした物が盗まれずに返ってきたことに、エドゥアルドさんは「警察と財布を拾ってくれた女性の親切な行動は、世界にはまだ正直な人がいることを証明してくれました」と大感激していた。
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