阪神深江駅の壁に男(中央上)がよじ登り、警察官が周辺の警戒にあたった
https://i.kobe-np.co.jp/news/jiken/202203/img/b_15114847.jpg
https://i.kobe-np.co.jp/news/jiken/202203/img/b_15114846.jpg
阪神電鉄深江駅(神戸市東灘区)のホームの壁に無断でよじ登ったとして、兵庫県警東灘署は6日、建造物侵入の疑いで、神戸市の無職男(44)を現行犯逮捕した。
警察官が近づき「落ちると危ないから降りて」と呼び掛けても、男は「近寄るな。妻に会わせろ」と繰り返し、説得は約1時間半にわたって続いた。
逮捕容疑は6日夕、深江駅のホーム端にある壁に無断で登った疑い。「間違いありません」と容疑を認めているという。
同署によると、同日午後3時50分ごろ、阪神電鉄から「男が線路内に立ち入り、鉄柱に登ろうとしている」と110番があり、署員らが急行。
説得しても当初は聞く耳を持たず「妻に会わせろ」とひたすら要求していたという。警察官が「落ちたらどうするんだ」と言い続けると次第に態度を軟化させ、降りてきたという。同署は動機などについて調べる。
駅は高架になっており、壁は地上から高さ20メートルほどの位置にある。落下に備えて救急隊員も駆け付け、地上には衝撃を吸収するマットが敷かれた。
阪神電鉄によると、この騒動の影響で、約2時間にわたり御影−西宮間で運転を見合わせた。上下線計71本が運休し、19本が最大8分遅れ、約1万人に影響した。乗客にけがはなかった。