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新潟海上保安部は、昨年1年間に県内で水産物の密漁をしたとして漁業法違反容疑などで50人を書類送検したと発表した。
押収した水産物はサザエ2783個、カキ56個、アサリ53個、アワビ39個などで、重さは計205キロに上るという。
同保安部によると、新潟市や佐渡市、上越市などの沿岸では、マリンレジャーが盛んとなる7〜9月の夏休みシーズンに漁業権を持たない密漁者が後を絶たず、上越市の海岸では3人グループがサザエ483個(重さ計25・5キロ)を密漁したケースもあった。転売よりも自己消費を目的とし、家族連れでシュノーケリングの際に取ってしまうケースも少なくないという。
密漁者の検挙は近年減少傾向。2020年12月に改正漁業法が施行され、アワビなどの特定水産動植物の密漁に罰則が新設されたことや、啓発活動の強化が要因とみられる。