普段の生活のなかで見過ごされやすい差別的な言動を指す「マイクロアグレッション」。言った本人には加害の意識がないことも多いと言われます。誰もが加害者側になりうる身近な問題である一方で、相手には深刻な心的ダメージを与える危険性も。

たとえば外国人に見えると勝手に判断し、相手に『どちらのご出身ですか?』『日本語が上手ですね』などと言うこと。その人がイメージする“日本人”の見た目ではないから日本人のはずはないと決めつける、無意識の偏見がベースにあります」

日本のメディアでよく耳にする「国民的」というワード。これもまた、この国に多様な国籍の人が暮らしている事実に認識が及んでおらず「マイクロアグレッション」となりうる、と森山先生。

「障がいをもつ方や高齢の方に対し、幼い子どもに話しかけるようなトーンや言葉を用いて接する態度にも、『相手は自分より能力が劣っている』という先入観が働いているので避けるべき」と先生は指摘します。

他に「マイクロアグレッション」に該当する発言の例として次のようなものが挙げられます。
自分自身がしていないかはもちろん、身のまわりにこういった言動が行われていないか振り返ってみて


マイクロアグレッションの例
・「ハーフだから可愛くていいね」
・「女性なのに成功していてすごいね」
・「男性なのに家事や育児を手伝っていてえらいね」
・「ハロヲタなのにおしゃれだね」
・相手がセクシャルマイノリティだというだけで 「どんな人がタイプ?」など恋愛に関する質問する

https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/society/a38789242/what-is-microaggression/