「部屋の真ん中で自慰行為を始める女の子」職員も頭を抱える"障害児の学童"の性トラブル

【新島】「男の子は、無意識のうちに性器いじりが習慣になっている場合がよくあります。寝転がって性器をいじったり、
床に性器をこすりつけていたりすることも日常的にありますが、そうした場面は、できれば女の子に見せたくない。でも、ずっとマンツーマンでついていることはできない。

集中して作業をしている時はいいのですが、目を離したすきに自慰行為を始める子もいます。
平日の夕方、一〜二時間しか預からない場合はそういうことはそれほど起こらないと思うのですが、うちの施設は土日や祝日など、
長い時間子どもたちが過ごすこともあるので、そういう行為が目立ってしまうこともあります」

放デイでは、自立度の低い子が人前で性器を触ったり、ズボンを脱いだり、部屋で自慰行為を始めることもある。
しかし、職員の中には、見て見ぬふりをしてしまったり、現場で起こった出来事をなかなか報告できない人もいる。女性の職員が多いことも一因だろう。

外国籍の子どもの性問題はさらに解決が難しい

【新島】「両親がイスラム教の外国籍の女の子が、部屋の真ん中で自慰行為を始めるようになりました。
日本人と比べても身体の発育が良いので、性的な面での成長も早かったのでしょう。
職員が自慰行為を止めようとすると、とにかく暴れまくる。周りにいる他の子どもたちを殴ったり、ひっかいたりする。
走り回ってあちこちの壁にぶつかっていき、へこませてしまう。

トイレに誘導しても、そこでは決してしようとしない。みんなのいる共有スペースで自慰行為をしたい、という願望があるようで、かたくなに移動を拒む。
そこで、共有スペースの真ん中で布団をかぶせて、その中でしてもらう形にしました。

他の子どもたちが遊んでいる中で、その女の子だけ、部屋の真ん中で布団をかぶって自慰行為をし続ける……という奇妙な時間が毎日続きました。
保護者の方に相談しても、日本語が通じない。
ただでさえ微妙な問題なのに、保護者の方とコミュニケーションが思うように取れないこともネックになりました」

https://president.jp/articles/-/51949?page=3