谷川流 341
外国映画案内〜週末に一人で観てみたい〜
500ページの夢の束(2017年 アメリカ)
2021年03月31日
「航海日誌 最後の記録」を書き上げたのは、ウェンディ(ダコタ・ファニング)。ウェンディ
は、自閉症を抱えています。訳あって、唯一の肉親である姉・オードリー(アリス・イヴ)と
離れ、自立支援ホーム「ベイ・エリア自立支援所」で暮らしています。そんなウェンディの趣
味は、誰よりも大好きで、誰よりも知識がある『スター・トレック』のオリジナル脚本を書く
事でした。
それが済むと、着替えます。着替える
服の色は、曜日ごとに決まっています。月曜はオレンジ、火曜はラベンダー、水曜は青、木曜
は水玉、金曜は黄色、土曜は紫、そして、日曜は赤です。着替えが終わると、今度はキッチン
でトーストを焼きます。ただし、同じ入所者のリチャードがキッチンを占領していなければで
すが。 ●いつか誰かが書くだろうと思っていたので
すが、一向にその気配がないので私が言うこ
とにします。何を隠そう、私はアンチ『妖精
作戦』派を自称しております。いえいえ、誤
解されないように。なにも『妖精作戦』が駄
作だとは思ってません――あのラストを除い
ては。ここまで読んで「ああまたか」と安直
に思わないでください。私はそんな真っ直ぐ
な人間でないことを自負しています。
ㅤ日本には「終わり良ければすべて良し」と
いうことわざがあるのをご存知でしょう。こ
れを裏返すと「終わり悪けりゃすべてパァ」
となります。早い話が『妖精作戦』はこれで
す。つまり『妖精作戦』の超ミーハー的ファ
ンだけでなく、笹本先生自身もマンガ・アニ
メに毒されている、ということを言外に示し
ているのですよ。あのラストは。第一に沖田
その他を庇って死んだ結希。これは最近のテ
レビアニメに多い「誰かを庇えば犬死にでな
い」のパターンです。第二に、ノブの失踪。 これにより今まで榊たちのやっていた言動す
べてがそれこそパァになってしまいました。
ここに至って、読者は凄まじい肩すかしをく
らったわけです。
そして大部分の
読者がそれを感
動のインパクト
と勘違いしてし
まった事実…こ
れが笹本祐一先
生の狙い目だっ
たのかも知れま
せん。
ㅤつらつらと述
べましたがとにかく『妖精作戦』ファンの貴
方! この作品は一体何をテーマとした物語
なのか、もう一度考え直してみましょう。お
のずと見方が変わってくるはずですよ。笹本
ファンの一人としてあえて言わせてもらいま
した。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ兵庫県 谷川力
けたじぃ@しいたけ堂
なお、獅子王87年3月号と4月号の読者投稿コーナーより。妖精作戦などの
続編・アニメ化などについて、激論?されてます(ネタバレ注意)。
妖精作戦のイラストを投稿する人もいて、熱心なファンがいたことは確認
しています。
https://pbs.twimg.com/media/GLuLsiibYAAW-dE.jpg
https://pbs.twimg.com/media/GLuLrJYawAA80yc.jpg
2024年4月22日 堕異天使精ミカエル
谷川流の『涼宮ハルヒの消失』を読了。
ゴミ出しして、シャワーを済ませました。
金曜の夜、いつものように週末のメールとウェブのチェックをします。
夜更かししたいところですが、日曜に一睡も出来なかったツケが残り、眼
の調子もイマイチなので、いつまで起きていられるか微妙なところです。
2024年4月26日 第19回MF文庫Jライトノベル新人賞
2023/08/24
審査員特別賞
『探偵に推理をさせないでください。最悪の場合、世界が滅びる
可能性がございますので。』夜方宵
審査員コメント(鈴木大輔先生)
あまりにも『ハルヒ』すぎる。
『ハルヒ』であることは問題ないのだが、『ハルヒ』の『先』を見せてくれないことには問題がある。ここ
まで先行作品を模倣したからには、何かしら新しい地平線を提示するのが筋だろう。それと『たんもし』あ
たりを意識しているであろう建て付けも、個人的にはちょっと鼻につく。
とはいえ、今回の候補作の中ではぜんぜん読める部類。キャラの差別化をセリフの語尾に頼りすぎている
上、掘り下げがあまりに不足しているのも気に掛かるが、このあたりは改稿でどうとでもなるだろう。
改稿を重ねて、ぜひ『ハルヒを超えた』と胸を張れるようなコンテンツに仕上げていただきたい。 何度も読み返している本や漫画ってありますか?
野尻伸一💉💉💉💉💉(ο)(ハッパ)
実は涼宮ハルヒのシリーズは何度も読み返しています。自分の出身高校が舞台なのはありますが、
子供の頃から時間が絡むSFが好きだったのと、話自体が面白く、設定された世界観がずれないのが
いいのでしょうか。ハルヒの高校は日本人で最初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹がその受賞理由
となった中間子論を発見した地であり、私自身も湯川の孫弟子と言っていいかと思います。「驚愕」
では少し触れているように取れる記述がありましたが、作者の谷川流さんがどこまで認識している
かは分かりません。いずれに致しましても、今準備されている新作が楽しみです。
2024/04/15