「ハーバードもケンブリッジも超える」 永守氏の果てなき夢

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00156/051200001/


"カリスマ経営者"日本電産・永守重信が語る「こんな今こそ日本に必要な人材」

なぜ、いま教育に130億投資したのか

2018年3月、私は約50年の歴史を持つ京都学園(現・永守学園)の理事長に就任し、大学の経営を始めました。
翌年に「京都先端科学大学」に名称を変更して、20年4月には新たに工学部を設置し、
将来、世界大学ランキングで日本トップクラスの大学となることを目指し改革を続けています。

もちろん私が経営を始めたからといって、京都先端科学大学が入学時の偏差値やブランド力で東大・京大レベルになるのは、時間がかかるでしょう。
しかし、卒業生が社会で活躍することで「あの大学の出身者は即戦力になる」という評価が自ずと高まっていくと確信しています。

日本の大学のブランド信仰が続いている大きな理由は、母親の価値観にあると私は思っています。
「名門大学に行けば、テレビでコマーシャルをやっている有名な会社に入れる」と考えるのでしょう。
しかし大切なのは、子ども自身が大学で何を学びたいか。入社して数年で辞めてしまう社員の増加が問題になっていますが、
それは自分の興味や適性を無視した大学選び、会社選びの結果でしょう。

京都先端科学大学の改革は「偏差値を上げること」が目的ではありません。
教育の目的は、これまで日本の大学で教え育ててこなかった学生のやる気を高めること。
一人一人のやる気を伸ばすことで、日本の大学のブランド信仰、偏差値信仰を打ち砕き、
学んだことを社会に活かすことができる人材を輩出することが目標です。
https://president.jp/articles/-/34638