1. 感染状況に関する知見 

COVID-19症例の95%以上は軽症ですが、クループ症候群、肺炎、けいれん、嘔吐・脱水などの中等症や、心不全をきたしうる小児多系統炎症性症候群、脳症および心筋炎が報告されています1)~8)。

国内における10歳未満、10歳代のCOVID-19による死亡報告数はオミクロン株流行前の2021年末においてはそれぞれ0例、3例でしたが、オミクロン株流行以降のわずか7か月で、それぞれ8例、6例の死亡が報告されており、20歳未満における累積死亡者数は17例まで増加しています(2022年7月26日現在9)。

また、COVID-19流行初期は小児感染者が全体に占める割合は低い状況でしたが、2022年1月以降は10歳未満の小児が占める割合は10~20%程度、10歳代を含めると30%程度となっています9)。