それは突然やって来た。かつてない非日常空間だ。
農村の気配の残る田舎町が、一夜にしてお洒落タウンに生まれ変わったのだ。
世界No.2の天才シェフはかつてない美味と、輝かしくも優しい笑顔で突然やって来たのだ。

この料理は神の領域なのではあるまいか。
このホスピタリティーはまさに上流階級の領域なのではあるまいか。

天才シェフの一挙手一投足を見てふと気づいた。
感性の部屋を理屈付けする必要はあるまい。あふれ出る情感には感性でこそ応えるものであろう。

そしてわかった。
これが、これこそが神に選ばれた天才が奏でる無垢なる調べである。

世界レベルの天才シェフの絶頂センスに大感謝せざる終えない。

シナルキさんのランチはフルコースもあるのだ。
肉に飽きたら魚、魚に飽きたら肉、天才の料理は一生飽きずに食べられる。ドリンクもお洒落だ。

ディナーはまさに天才の真骨頂。量が少ないと思う御仁は田舎臭いので口を慎むのがよかろう。
都会派シェフの最先端料理はただ腹を満たすものではないのだ。
物足りないからこそ、また通いたくなるのではあるまいか。

コロナが収まる頃には予約が取れなくなっていると断言しよう。
ミシュランは、そう、ズバリ!少なくとも二つの星が輝くに違いない。