炎の少女チャーリー [無断転載禁止]©2ch.net
両親の超能力開発薬投与によって、生まれつき両親をはるかに凌ぐ強い超能力を持った少女 『チャーリー、水だ。』
チャーリーには父親の声が聞こえたような気がした。
そうだ、水だ。力を止めるには水。いつもそうだ。水はチャーリーの沸き上がる力を止められる唯一のもの。
でも、どこに?
池だ! 【The Shop 敷地内人工池】
The Shopの広大な敷地内にはおおよそ直径200メートル程の大きな人工池がある。秋には綺麗な紅葉が見られる、職員達の憩いの場でもあった。
チャーリーは己の力を池に向けて解き放った。池の水が一斉に沸騰を始めた。
チャーリー「止まれ!止まれ!止まれ!」
賢明に力を止めようとするが、止まる気配が感じられない。
チャーリー「止まれ!止まれ!止まれ!止まれ!」
池の回りの木々が燃え出した。
チャーリー「止めるの!止めるのよ!!早く力を止めなさい!!!」
湖岸が干からび始めてきた。
チャーリー「お願いよ、止まって!!!」
チャーリーは覚悟を決めた。もし力が止まる前に池の水が無くなってしまったら、これ以上の破壊は出来ない。だから力の放出を止めよう…と。
それの意味するところは発生源、すなわちチャーリーが自身が燃えてしまうという事である。
チャーリー「止まれ!止まれ!止まれ!」
チャーリー「あと少しよ。止まれ!止まれ!」
チャーリー「止まれぇーーーー!!!!!」
力は止まった。チャーリーはその場に座りこんだ。
チャーリー「終わった…。」
職員の生き残り達は、怯えた目でチャーリーを見ている。 チャーリーは出口に向かって歩き出した。
チャーリーが近づいてくると、歩ける者は逃げ出し、動けない者はチャーリーが何もせずに通りすぎるのを祈った。もうチャーリーの邪魔をする者はいない。
チャーリーは一人の女の前で立ち止まった。以前、一緒にトランプをした若い女だ。女は足を骨折しているようで動けない。
チャーリー「その足…、ごめんなさい。」
女「来ないで! あんな実験なんて!しなきゃ良かったのよ!!あんたは魔女よ!魔女だわ!!!」
チャーリー「その足、本当にごめんなさい。悪かったわ。でも、あなた達はパパを殺したのよ!」
女「悪かったと思ってるなら、その力で自分自身を燃やしなさいよ。」
チャーリー「悪かったけど、これはあなた達が招いた結果よ。私は力を使うのを我慢してたわ!あなた達が私に力を使わせたんじゃない!」
女「…。」
チャーリーは女に近づくと、骨折している足に手を触れた。
女「何をするの!やめて!!」
10秒程女の足に触れた後、チャーリーは女の元を離れ、再び歩き出した。
女「! ?、足が痛くない!」
女「神の子!? 私たちが悪魔に変えてしまったようね。」 【The Shop 正面エントランス】
チャーリーはついに The Shop から脱出した。しかし大好きだった父親はもういない。
チャーリー「パパ、やっと出れたわ。パパと一緒に帰りたかった…。私を守ってくれてありがとう。」
チャーリー「でも私はどこに帰ればいいんだろう…。」
行く宛もない中、チャーリーは The Shop を後にした。捕らえられてから2年が過ぎていた。 【The Shop】
チャーリーが The Shop から立ち去って数時間後、陸軍関係者達がやってきた。
中将「これは酷いな。生き残りを全員回収しろ。」
兵士達は生き残った TheShop 職員達を一ヶ所にあつめた。
兵士「皆さんにはこれから陸軍施設に移動してもらい、事情聴取を受けてもらいます。」
職員「家に返してくれないのか?」
兵士「事情聴取の後、自宅に帰る方、継続して研究してもらう方のグループに分けます。」
白衣の女「嫌よ! もうあんな化け物には関わりたくない!」
兵士「それを決めるのは私達です。」
敷地内に大型バスが入ってきた。
兵士「さあ、順番にご乗車ください。」
職員達は無言でバスに乗り込んだ。
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中将「空爆を受けた後のようだな。これは酷い。予想以上だ。何か目ぼしい物はあるか?」
兵士「今のところは何も。全て燃えてしまっているようです。」
中将の一行は池の横までやってきた。
兵士「ここは池か? 水が全て干からびてる!」
その時、前方から兵士が走ってきた。
兵士「中将、こちらへお越しいただけますか?」
案内された場所は、チャーリーの移動ルートから外れていた為、チャーリーの力をあまり受けなかった所だった。それでも所々に爆弾を受けたような大きな穴が空いている。力の制御ができなくなったチャーリーがランダムに力のかたまりを投げつけてきた跡だ。
そこには奇跡的にチャーリーの力を逃れた建物があった。中将達は中に入った。
中将は中を見て微笑んだ。
中には大量のコンピュータが並んでいる。ここはバックアップデータセンターであった。
中将「ここのコンピュータは全部持ち帰れ。全て解析だ。」 【陸軍会議室】
生き残った The Shop 職員達の事情聴取が行われている。
全ての聴取内容で共通するのは、あの大惨事を引き起こしたのは陸軍が直轄で研究を始めようとしていた例の少女、我々の手に負える代物ではない、研究は辞退したいという事であった。それでも主任クラス以上の研究者は帰宅を許されなかった。
最後にチャーリーが会話をした若い女性研究員は、経歴にも別段特長もなく『使えない』と判断されたため、家に帰された。
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平行して陸軍のシステムエンジニアが The Shop から回収してきたコンピュータから、データを拾い出していた。 【とある住宅街】
行く宛のないチャーリーは、住宅街を歩いていた。1件の家の前から、チャーリーと同じくらいの歳の女の子、続いてスーツケースを抱えた父親らしき男性が出てきた。
チャーリーは木の陰に隠れて様子を伺っていた。
女の子「♪フロリダ〜、フロリダ〜。」
女の子の父「さあ行こうか。夢の国だぞ。」
女の子「ミッキーに会えるかな〜?」
女の子の父「どうだろうね。」
女の子「会いたいな〜。」
母親らしき女性が玄関に鍵をかけている。
女の子の母「お待たせ、さあ行きましょう。」
チャーリーは彼らの頭の中を読み、今日から3週間のフロリダ旅行に出かけることを理解した。
チャーリー「ちょっとだけ、旅行に行っている間だけ、家を貸してね。」
彼らの車が出発すると、チャーリーは玄関の前に立ち、鍵を見つめる。
チャーリー「開いてちょうだい…。」
♪カチャリ
チャーリーは家の中に入っていった。 【陸軍特別会議室】
幹部会議専用の会議室には、陸軍上層部の面々が集まって、チャーリーの超能力実験映像の上映会が行われていた。
画面には、最初の念力放火実験が映しだされている。
中将「これが…、あの少女の能力なのか。タヌキどもめ。私を欺きやがって。ところで、少女の行方は掴めたのか?」
超能力プロジェクトの責任者になった大佐が答える。
大佐「依然としてわかりません。前の施設から回収してきたデータをしらみ潰しに調べています。
施設の生き残りで、少女の部屋をモニターしていた男の話によると、父親と新聞社に行くような事を言っていたとの事で、近隣の新聞社を張らせているところです。」
幹部「もし、別の州の新聞社に駆け込まれたらどうする?」
大佐「我が国全ての新聞社を網羅することは不可能です。」
別の幹部「仮に少女が新聞社に行って話したとしても、誰が彼女の話を信じるでしょうか? 子供の妄想で片付けられるのでは?」
中将「話の最後に、少女がちょっとでも火を着けるところを見せたらどうなると思うかね?
何はともあれ、データを調べて少女が行きそうなところをピックアップしろ。」 【とある女の家】
The Shop 職員の生き残りである一人の女が、陸軍施設での事情聴取を終えて家に帰ってきた。
女「ただいま…。」
男「おかえり。大丈夫だったのか? 爆発音がここまで聞こえる程の大火事だったからな。何はともあれ、無事でよかったよ。」
男は女を抱きしめた。
女「ありがとう。疲れたから、先にベッドに入るわね。」
女はベッドに入ると、施設での出来事を考えだした。
『あの子、どうしているのかしら。酷い事を言ってしまったわ。あの子の言うとおり、あの子は何も悪くないのかもしれない。私たちがあの子を変えてしまった。
停電で部屋に閉じ込められた私を、彼からのプロポーズがあることがわかってて、私を部屋から出してくれて、そして昨日は骨折した私の足を治してくれた…。
あの子が怒ったのは、大好きな父親を殺されたから。怒って当然よね。
そんなあの子を責められないわ。なのに、あんな小さい子に向かって、魔女だなんて言ってしまった…。』 【チャーリーが間借りしている家】
チャーリーが家を拝借して3日が経った。チャーリーは女の子の部屋を借りていた。2年前のチャーリーにはあって今は失った、普通の生活がここにはある。机の上には学校の教科書とやりかけのドリル。
チャーリー「私も普通の子に戻りたい…。」
チャーリーは女の子一家の様子を見た。
女の子『ミッキーさんいないね。』
父『園内は広いからね。どこにいるのかな。』
女の子『ミッキーと写真撮りたかったな…。』
父『もう少し探してみようか。』
チャーリーはミッキーを見つけると命令した。
チャーリー『女の子の所に行って、一緒に写真に収まりなさい。』
チャーリー「部屋を貸してくれたお礼よ。」 【とある女の家】
女「ちょっと私の話を聞いてくれる?」
男「突然何だい?改まって。」
女「懺悔…、かな。」
男「おいおい、浮気の告白じゃないだろうな?」
女「仕事の事よ。誰かに聞いてもらいたくて、胸が苦しいのよ。」
「私の職場、火事で燃えてしまったけど、元職場かしら、解雇されたし。あそこは研究施設なのよ。私たちは一人の不思議な女の子を観察してたの。
その子は頭の中で考えるだけで色々な事が出来た。物を動かしたり、火をつけたり。
いいえ、観察じゃないわね。私達は自由を奪い、嫌がる女の子に無理矢理力を使わせていた。何時かは父親に会わせてあげると嘘を付きながらね。途方もない超能力を持った女の子を手放すつもりなんてないのに。
あなた、覚えているかしら? 私にプロポーズしてくれた日のこと。あの日、私はその少女と部屋で遊んでいたの。そしたら停電が起こって、私たちは閉じ込められちゃってね。
私があなたとデートだと言うとね、あなたが一代決意をして私を待ってるから、早く行きなさいと急かすの。優しい子でしょ?
そんな優しい子だったんだけど、私たちはあの子の大好きなパパを殺してしまった。そしたら、あの子は怒って暴走して。それがこの間の出来事の真相なの。
あの子が起こした爆発で私は怪我をしたわ。でも私を見つけると怪我をさせた事を謝って、そして不思議な力で怪我を治してくれた。
なのに、私、女の子に酷い言葉を投げつけてしまったの…。
今、女の子はどこて何をしているのかな?寒くないのかな?食べ物はあるのかな? そして何より謝罪したい。
これしか考えられないのよ。
以上、これで懺悔は終わり。」
男「お前の話、ちょっと理解し難いところもあるが、そんなに謝りたいなら、私ではなく、その少女に向かって謝ってみたらどうだい? 不思議な女の子なんだろ? お前の声が届くかもしれないぞ。」
女「そうね。あなたの言う通りだわ。」 夫に言われた通りに、女はチャーリーに向かって語りかけた。
女「チャーリー、聞こえるかしら。この間は酷い事を言ってごめんなさい。出来れば直接お話をしたいわ。チャーリー…。もし私の声が聞こえたら、私の家へ来て…。」
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翌朝、呼鈴が鳴り外を見ると、玄関の前にはチャーリーが立っていた。 前の晩、チャーリーが女の子から借りたベッドで寝ていると、女の声が聞こえてきた。チャーリーに対する強い後悔の念、心配する心。後悔の心に押し潰されそうな女の気持ちを癒せればと思いやってきた。
女はチャーリーの姿を見ると、急いで外へ 向かった。
女「チャーリー…。」
女はチャーリーを抱きしめた、そして泣き始め、謝罪した。
女「ごめんなさい、チャーリー。酷い事を言って…。何としても直接謝りたかったの。」
チャーリー「私は大丈夫よ。あの日お姉さんを怪我させちゃったのは事実だし、私はそう言われても仕方ない事をしちゃったし…。」
女「ううん、あなたは悪くないの。悪いのは私たち大人よ。」
チャーリー「私は大丈夫だから、お姉さんも彼氏さん、今は丹那さんか…、と幸せに暮らしてね。それじゃあ…。」
女「チャーリーちょっと待って。あなたこんなに冷たくなって。お腹はすいてない? ちょっと休んでいってよ。」
別段急ぐ用事もないチャーリーは女の好意に甘えることにした。 チャーリーはリビングに通された。テーブルの上には簡単な食事も用意されている。女の夫もリビングにやってきた。
女「急な訪問だったので、あまり用意できなかったけど。良かったら食べてちょうだい。」
チャーリー「ありがとう。嬉しいわ。」
チャーリー達は食事を開始した。
チャーリー「美味しいわ。みんなで食べるのっていいね。」
女「おかわりもあるからね。遠慮しないで。」
チャーリー「ありがとう。」
女「チャーリー、ご飯はちゃんと食べてたの?」
チャーリー「…、うん。」
女「嘘ね。今はどうしてるの?家に帰れたの?」
チャーリー「お家は滅茶苦茶になっちゃってるから…、だから…、ちょっと留守のお家を借りてる…。」
女「これからどうするの?」
チャーリー「…。」
女「どこも行く宛がないなら、しばらくウチにいなさいよ。家なしのこんな小さな子を放り出せないわ。」
チャーリー「でも…。」
女「でもじゃないわ。あなたからも言って」
男「そうだな。お嬢ちゃんさえ良ければ、しばらく泊まっていくといい。こいつの言う通りだ。ちょっと狭いが我慢してくれるかな?」
チャーリーには2人が本心から心配していることがわかる。The Shopでも優しくされたが、それは自分に実験をさせるために機嫌をとっていただけ。両親からと同じ愛情を感じ取って涙ぐむ。
チャーリー「ありがとう…。お姉さん…。」
チャーリーは女に抱きつき、そして今度はチャーリーが泣きだした。 【とある女の家】
チャーリーが女の家に居候を始めて1週間が過ぎた。チャーリーは部屋に閉じ籠りっきりだが、近所の子供が学校に行ったり遊んだりしているのを羨ましそうに見ているのを、女は見逃さなかった。
女「チャーリーの事なんだけどさ。」
男「そろそろ来ると思ってたよ。」
女「あの子、毎日外を見てるのよね。同年代の子供たちを。いつまでもこの家に閉じ込めておくわけにはいかないわ。」
男「それで?」
女「私達で引き取りたい。そして私達の子供として元の生活に戻してあげたい。どうかな?」
男「そう言うと思ったよ。俺の考えも聞いてくれる? 前に君の話を聞いてから考えてたんだけど、軍の連中はチャーリーの事を諦めたとは思えない。今は態勢が整っていないから大丈夫だけど、しばらくしたら必ず捜索を開始すると思う。」
女「私もそれは考えてた。だからこそなのよ。そしてそれにはあなたの助けがいるわ。」
男「3人で日本に行くかい?」
女は男に抱きつく。
女「あなたが同じ事を考えていてくれて嬉しいわ。」
男「異国での生活は大変だと思うけど、ここで追手に怯えながら暮らすよりはいいと思うんだ。後はチャーリーが何と言うかだな。」 【とある女の家…チャーリーの部屋(仮)】
チャーリーのところに男と女が入ってきた。
女「ちょっといいかな?」
チャーリー「もちろんよ。どうぞ。」
男「ちょっとお話をしようか。」
女「これからの事なんだけどね、チャーリー、あなたはどうするの? どうしたいの?」
チャーリー「…。」
女「いつまでもここに閉じ籠っている訳にはいかないわ。」
チャーリー「…。」
女「そこでなんだけど。私たちと暮らさない?」
チャーリー「えっ!?」
男「こいつから聞いたんだけど、君はいつも羨ましそうに外を眺めていたって。本当は外に、学校に行きたいんじゃないかな?」
チャーリー「行きたいわ。でも…。たぶん…、それは無理よ。私はもう死んじゃったことになってるの。」
女「だったらあなたの力で、住民登録データを変えられない? あなたは私の子供って事にするの。
この人とは…、ちょっと日本人のこの人と私じゃあ、金髪で青い目ののあなたが生まれたっていうのは無理があるから、私がシングルマザーであなたを育てていた事にするの。そしてこの人と結婚。」
チャーリー「そんな事したら、お姉さん達に迷惑がかかる。もうじき軍隊の人達は私を探し始める気がするの。あの人達、私が実験を受けてるビデオを見ちゃったの。私が色々と…、超能力を持ってることを知られちゃったわ。
私は急いでファイルを消したんだけど、そしたら色々対策されちゃって…。今はあの基地の中だけは何も見えないの。」
男「そうだね。そこまでするくらいなら、軍の人間は君の事を探すだろうね。そこでだ、軍の人間の手の届かない所へ行こう。」
チャーリー「!?」
男「私は日本人なんだ。今はここで仕事をしているけど、数年以内には日本に帰るんだ。帰る日を早めてもらうお願いをして、3人でこの国を出よう。
会社が前倒しを許してくれないなら、会社を辞めて日本に帰るよ。こいつと君くらいなら何とかなる。勿論、君がOKしたらだけど。」
チャーリー「本当にいいの…? 迷惑じゃない?」
女「何言ってるのよ! 少しは大人を頼りなさい。 2年間、あんな所で一人で戦ってきて、急に変わるのは難しいかもしれないけれど、あなたはまだ子供なの。大人に頼っても罰はあたらないわ。」
チャーリー「お姉さん…。ありがとう。。よろしくお願いします。」
女「それともうひとつ、これはあなたが嫌ならいいんだけど、名前も変えたほうがいいと思うの。奴等を欺かないとね。」
チャーリー「アナ。私のミドルネームなの。どうかな?」
女「素敵な名前ね。今日からあなたはアナ、そして私はあなたのお母さん。」
チャーリー「お、おかあさん…、 本当にありがとう!」
男「私は蚊帳の外か…。」
チャーリー「お父さんもありがとう!」
その夜、チャーリーは男の頭の中を覗いて、彼の勤める会社情報を得た。日本にいる人事部長を探し出すと、命令した。
チャーリー『お父さんに日本への帰国命令を出しなさい。』
翌日男が会社へ出勤すると、数日中に日本へ帰国の辞令を出す旨のメールが入っていた。 【役所の駐車場】
翌日、チャーリーと女は、役所まで来ていた。二人は通用口近くに車を停めて、出入りする人を眺めていた。
女「病院から出生届を回収してきた人が来るはずだから、その人を見つけてちょうだい。」
チャーリー「お母さん、あの人だと思う。カバンの中に出生届がたくさん入ってる。」
女「前に私のダンナにしたように、あの人の動きを追えるかしら?」
チャーリー「たぶん出来るわ。まかせて。」
チャーリーは微笑んだ。
チャーリーには役所の職員がコンピュータに出生情報を打ち込み始めるのが見えた。
チャーリー「お母さん、コンピュータにデータを入れてる。」
女「そうしたら、あなたのデータを一緒に入力させてちょうだい。何を入れればいいかわかる?」
チャーリーは女の頭の中を覗いて確認した。
チャーリー「大丈夫。わかった。」
チャーリーは職員を操って、自分の情報を入力させた。
チャーリー『名前 SATO, ANNA、生年月日 xx年yy月zz日、母 SATO, ELLIE、父 無し、住所 xxxxxx、… etc.。』
職員はチャーリーに言われた情報を入力していく。
チャーリー「できたわ。」
母「おつかれさま。これであなたは正式に私の娘よ。よろしくね。アナ。」
アナ「お母さん!私こそよろしく!」
2人は車の中で抱き合った。 【佐藤家リビング】
父が帰宅してきた。
父「ただいまー。」
アナ「お父さんおかえり!」
父「お父さんかぁ。いいなぁ。もう一回言ってくれ。」
アナ「おかえり!、お父さん。」
アナは父にキスをした。
この子を一生守ると改めて誓った父であった。
母「あなた、おかえりなさい。今日、役所に行ってきたわ。この子が役所のコンピュータを操作して、アナは法的にも私たちの娘になったわ。これでパスポートも作れるし、堂々と出国できるわ。」
母に頭を撫でられ、ちょっぴり照れるアナ。
父「そうか。それは良かった。それはそうとアナ、お父さんの会社の人にも何かしたんじゃないのか? 会社に行ったら日本に帰れと言われたぞ。」
テヘペロ、と舌を出すアナ。
父「さあ、これから忙しくなるぞ。早速明日から、日本へ行く準備をしなくては。お父さんは会社での引き継ぎ作業があるから、あまり引っ越しの準備は手伝えないんだ。女2人に任せるのは申し訳ないんだが、軽い荷物だけでも片付け始めてくれるかな。
重たい荷物は週末にお父さんが片付けるから。」
アナ「お母さんはあまり無理しないでね。私が頑張るから。」
母「?」
アナ「隠せないか。言うわ。お母さんのお腹には赤ちゃんがいるの。でも、すごく弱ってる。私、毎日がんばれ!って励まして、赤ちゃんに力を送ってたの。
だいぶ回復したから そろそろ大丈夫だと思うけど、でもまだ無理しちゃ駄目。」
母は毎日アナが子宮の辺りを撫でていたのを思いだした。母の温もりに飢えての行動かと思っていたが、そんな理由があったとは。
母「アナ、本当なの? 」
アナ「うん。お母さんとお父さんの子供。私の妹よ。あっ、言っちゃった!ごめんなさい!!」
顔を見合わせる母と父。
アナ「お母さん、横になって。」
母はソファーに横になった。アナが子宮の辺りを撫で出す。母は子宮の辺りが温かくなったような気がした。アナは子宮の中で動く まだほんとうに小さい赤ちゃんの映像を母と父の頭に送った。
アナ「お母さん、見える?」
母「うん…。私の赤ちゃん…。」 【佐藤家リビング】
翌日から、母子で引っ越しの荷造りが始まった。妊娠していることが判った母は軽作業のみを行ったが、そのぶんを補って余りあるアナの働きで(アナが超能力を使ったのは言うまでもない)、荷造りは父が参加するまでもなくあっという間に終わった。
そして全ての準備が整い、日本へ出発する3日前の夜、アナがあるお願いをした。
アナ「ここを離れる前に行きたい場所があるの。」
父「どこへ行きたいんだい?」
アナ「The Shop…。やり残したことがあるの。大丈夫。近くに行くだけでいいから。中に入りたい訳ではないの。」 【The Shop 近くの道路にて】
翌朝、アナと父母は車でThe Shop 近くのまでやってきた。閉鎖されたとはいえ、陸軍が監視をしているのであまり近づくことはできない。
アナ「この辺りでいいわ。これ以上近づくと兵士に見つかっちゃう。」
アナは車から降りると、The Shop の方を見つめた。すると、The Shopの近くで竜巻が発生し、不自然な動きでThe Shop を横断していった。
アナ「みんなごめんなさい。これが今の私が出来る精一杯の罪滅ぼしなの。あなた達の愛する人の元へ帰ってください。」
父・母「…。」
アナは自身が焼き尽くし身元不明で放置されていた骨や灰を、竜巻を通じてそれぞれの戻るべき場所へ帰した。
アナの実父の骨と灰は、実母の眠る墓へ届けられた。
アナ「お待たせ。終わったわ。帰りましょう。」
父はアナの頭をポンポンとたたき、車に乗り込んだ。 【国際空港】
アナ達3人は東京行き飛行機のチェックインを済ませ、待ち合いロビーで時間を潰していた。
父母がアナを見ると、目を瞑って何かを考えているように見えた。
出発時間が近づき、アナに声をかけようとした母を父は止めた。
アナは両親の眠る墓を見ていた。
アナ『パパ、ママ。私を産んでくれてありがとう。ここまで育ててくれてありがとう。あなた達の娘、チャーリー・マクドナルドは 佐藤杏奈となって日本に行きます。
新しいお父さんとお母さんと一緒に、日本で幸せになります。私たち3人、ううん、妹も入れて4人をこれからも見守ってください。』
アナは目を開けた。
アナ「お父さん、お母さん。行きましょう。私、お寿司をたべるのが楽しみだな!」
笑顔のアナと そんな娘を優しく見つめる父母は、搭乗ゲートに消えて行った。
The Shop 編 おわり 【猿の】 五輪、シン・ゴジラ、不倫報道 【惑星】
終戦時の米大統領トルーマン
「猿(日本人)を『虚実の自由』という名の檻で、我々が飼うのだ。スポーツ、スクリーン、セックス(3S)を解放すれば、真実から目を背けさせることができる。」
https://twitter.com/toka iama/status/765657758196637696
ヘルマン・ゲーリング
「国民を戦争に参加させるのは、常に簡単な事だ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、
平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしてると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」
https://twitter.com/neko_aii/status/765532497778139138
SEALDs15日に解散へ!進学・就職へ向かう!
被曝問題に一切触れることを拒否して、体制に埋没の道を選んだ
コンビニでレジ待ちしていて前の高校生
「期末テストの社会で「原発は賛成か反対か意見を書け」ってあったんだよ。だから俺、「反対」って書いたらバツで返された。意見書けってのにバツっておかしくねえ?」
https://twitter.com/guchirubakari/status/759515386014334976
三菱商事の核ミサイル担当重役は安倍晋三の実兄、安倍寛信。これがフクイチで核弾頭ミサイルを製造していた疑惑がある。書けばツイッターで速攻削除されている。
https://twitter.com/toka iamada/status/664017453324726272 ☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、☆
@ 公的年金と生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、
ベーシックインカムの導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば
財源的には可能です。ベーシックインカム、でぜひググってみてください。
A 人工子宮は、既に完成しています。独身でも自分の赤ちゃんが欲しい方々へ。
人工子宮、でぜひググってみてください。日本のために、お願い致します。☆☆ >>1.へ
「4年間も、遅くなって。スミマセンでしたね〜ぇ」
女優:ドリュー・バリュモア。E.T. で有名になった子役。
その後は「ハリウッド俳優の、お決まりのコース!」で=両親が離婚して。
麻薬と酒びたりになった。
"炎の少女、チャーリー" は:原題が "The fire starter:ファイヤー・スターター"
で、まー「発火少女?」って意味になるかな?
両親が「超能力者」で・・・生まれた、その子は遺伝的に?「もっと、もっとスゲ
〜!!超能力を持っていた」って、お話だ。父親は「目の前の人間を=意思のチカラ
で、ドレイや道具にして。自由にコントロールできる!」能力を持った人間だった。 ところで・・・アメリカでも、ほとんど誰も見ていないという。
「 アベンジャー 」 と 「 ジャスティスリーグ 」 ←大爆! この話、スレ39あたり記憶にある。
とある超能力実験の話。夢の内容を記述したということではなかったか?
記述者はとある男。
チャーリー実在するか?ということで取りざたされていたが
同じ夢を見ていた、という結論だったかと思う。
※アカシックレコードを参照※ あら、いやだ。なんですのこの薄汚いねずみは。誰か外に出してくださる? 輪番で小説でも書いていたのだろ? チャーリー映画化してよかったじゃないか?
利益は出るかわからない?というようなことだったと思う 暇人の娯楽だよ