委嘱活動・新作初演にともなう問題点を挙げるスレ
最近は、高校生のみならず中学校まで、コンクール等での委嘱作品初演が行われているのだが....やはり委嘱活動をするにはそれなりの覚悟が必要なのだろうか.... 5日前に届けば早い方
最悪本番までに届かないことも… ある合唱団にいた知人から聞いた話だけど、
最近名前が売れてきているとある若手作曲家に委嘱したら、
完成が遅れに遅れて、本番一週間前に新しい楽譜が20ページ分くらい届いたとかなんとか >>3
本番に間に合わなかったらどうするんですか? 佐藤賢太郎氏が言っていたけど、合唱曲の委嘱には基本的に3つの締め切りを
契約に書くということ。
1つ、詩の決定の締め切り
1つ、曲の完成の締め切り
1つ、初演をする権利の締め切り(合唱団に対しての締め切り)
委嘱料は半分を前金として払い、半分は曲の完成後に払う。
締め切りを守れない場合は、前金をかえす。
氏自身は、作品を書くのが早くて有名だから、大体、詩の締め切りの前に
作品が完成してしまうらしいが、こういった締め切りを決定するのは、合唱団
にとってとても助かるのではないの? ベートーベンの第九なんて楽譜完成が遅れて
初演はロクに練習も出来なかったっていうか
部分的な譜面は演奏者に渡していたらしいけど。 >>10 何の曲ですか?
てか、鈴木先生とかは委嘱が重なった場合、優先する団体とかあるんですかね
信長さんは締め切りきっちり守ると聞いたけど・・・
最近は委嘱も多そうだし、そうでもないのかな。
というか信長さんは「最近」売れてる人じゃない気も。
もっと若い世代? >>9 ハイキングウォーキングさんって凄くきっちり仕事なさる方なんですね。若手作曲家なのに考え方がしっかりしてらっしゃる。 合唱曲だけじゃなくて、締め切りがもっとシビアそうなジャンルへの作編曲もする
人だからかな?とおもう。 まあゲームミュージックなんかだと締め切り守れんとそれ以来金輪際依頼こない世界だろうしなあ >>8 去年は金賞をとれたからいいものの、一昨年は斐川西中に鈴木輝昭氏の委嘱作品が届くのが遅れに遅れて結局県落ち。 テルテルの作曲の構想ノート見せてもらったことあるけど、すごいボリュームだよ。マジで。 構想ノートは曲じゃないからねー。
構想だけなら結構だれでもできるから、結局それを形にできるか否かが
作曲家としての力だと思うよ。 >>22 構想ノートって、具体的にどんな内容なんだ?すごく興味ある....... もうね、ノート自体が楽譜。それもビッシリと細かい字と図形で整然と書かれてた。
図形楽譜っていうか、むしろデザイン画みたいなだった。
香子時代に「セブンソングス」でNコン出た時の、練習風景にチラッと映ったスケッチに似てる。 感覚で書いてるのではなく、キッチリと音に理由を付けながら書いてるから、
練習中に「○○小節のこの音にだけスラーが付いているんですが、間違いですよね?」って聞くと、
即座にノートを開いて調べて「いや、これは○○な意図で書いたから間違いではないです」と答えてくれたよ。
ちなみにテルテルいわく
「女に」を越える作品は後にも先にも書けない。 テルテルスレになっとるな案の定w
スレタイに沿った話に戻せば
自分の納得のいく作品を作るのも結構だけど、
妥協してでもいいから本番までに十分な練習がとれる程度には早く書き上げてほしいと思う
それから好きなだけ改訂すればいいじゃないの >>28
Nコンは数年前から急に委嘱作品の途中改訂禁止になったんだよね。
テル絡みで何かトラブルがあったと見た。
>>7
青島氏はその手の話をあちこちで書いたり話したりしてる。
いちばん詳しいのは、単行本『ブルー・アイランド氏のプリマ《モ》とご相伴』での、北村協一氏との対談。
要旨をダイジェストで。
・青島「委嘱者側は一刻も早くほしいが、作曲者側はもう少し時間があるといい音が書けるかもと呻吟する。そこに両者の戦いがある」
・北村「定期演奏会で初演する場合、定演ではいいものをやらなきゃという気持ちが強いので練習を十分したい。だから早くほしい。
非常に譜読みが早くアンサンブルが安定した合唱団だと、いよいよとなったら団の体面のために作曲家を助けることもありうるが、
作曲家側にそれを期待されたら困る」
・青島「ある男声合唱曲(たぶん『タイタニック号の沈没』)の作曲が遅れたので自ら委嘱料の減額を申し出たら、半額に値下げされた」
・北村「委嘱する側もされる側も、契約の際に、この時期では無理だということを事前に言うべし。
合唱団側としては曲ができないと手のうちようがない。特に、ちょっとひねればすぐ歌えるだけの能力がないと非常に焦る」
・北村「委嘱はギャンブル。非常にいいものを作り続けてきた作曲家が突然つまらないものを作ることもあるから」
・青島「作曲家側の能力が涸れてきちゃうということもあるだろう」
・青島「作曲家には2つのパターンがある。1つは、自分がいっぺん金字塔を打ち立てた作品の中のパターンを使う人。
もう一つは、やるたびにどういうものが出てくるかわからない人」
もう一つ。季刊誌『ハーモニー』連載にて。これは淀川混声合唱団の公式サイトに転載されたものが読める。
ttp://www.yodokon.jp/plaza/21.html#Aoshima
>>26
あ、鈴木氏ご本人が『季刊 合唱表現』の第4号でそういう話を記してたな。
作曲の際はまず言葉や図形を使ってイメージ画のようなものを描き、テンポ感、構成の大枠、音形のキャラクターを探すのだとか。
その次の段階として、倍音のうねりと旋法をデッサンしたのち、
ピアノの前で一音ずつ「深層の耳が許すただ一つの正しい音を求めて」和音の流れを決めていくというプロセスなんだそうで。 俺の団体も、委嘱で色々あったからなぁ。
9のような作曲家ってまれだけと思うけど見習ってほしいよね。 始終、輝昭話題で申し訳ないが、委嘱関係でひとつ疑問。
作品のテキストは勿論委嘱側が用意するのだろうが、鈴木氏の作品が扱った題材を並べてみると、本当にそうなのかが疑わしく感じてしまう。
鈴木氏の造詣の深さには感服するが、委嘱者側より作曲者側のテキストの意向が多く反映されていないだろうか。まぁ、当然と言ってしまえばそうなのだが。
>>委嘱者側より作曲者側のテキストの意向が多く反映されていないだろうか
9の人のようにするなら、こちら側の以降を契約に入れればいいんじゃない?
>>32
> 作品のテキストは勿論委嘱側が用意するのだろうが、
そんなことはない。鈴木輝昭に限らず、作曲者に一任というケースが圧倒的に多い。
合唱団側がテキスト候補を持ち込み「この詩に作曲してくれ」と頼むケースのほうがむしろ少数派。
ただ、委嘱を申し込む際に「外国語はイヤ」「○○さんの詩を希望」「○○な雰囲気の曲想で」などの要望を出すことはいくらでも可能。
輝昭氏の場合、特にギリシャ語だのケルト語だのの楽曲は、テキストについて委嘱者が特に要望しなかったと理解してOKだろう。 委嘱者の多くは案外というか、当然というか詩歌に詳しくないから。
「現代詩手帖」を毎月愛読している指揮者、歌い手から一度委嘱を受けてみたいw 毎年のごとく、コンクールで委嘱作品の初演をこなしている例えば、安積黎明とか
過去の出雲第一とかは、その費用をどこから捻出しているのだろうか… 一中・黎明は、OG会やら市の後援会やらの寄付の額がデカイからなぁ それにしてもなかなかの額になるよな…三年越しとかだったら、どのくらいかな?
組曲を依頼した場合、1曲ごと送られてくることはよくあるケースらしいけど、
その場合、最後に送られてくる曲は大抵締め切りが大幅に遅れてるよね。
結果その組曲のうち、いくつかの曲が演奏できなくなった場合、作曲料は勿論、その曲の扱いはどうなるの?
委嘱=初演権である以上、その団体が演奏せず、また出版もされなければそのままお蔵入り? >>41
作曲料については、基本的に委嘱時の契約次第。
ふつうは遅れても額の増減はしないもんだと思うが、初演が遅れるごとに作曲料を追加徴収される事例もあるらしい。
レアケースだろうけど、作曲者側が委嘱料のディスカウントを申し出た事例もある(>>30)。
初演については委嘱した合唱団次第。
よく見かけるのは、当初の初演予定演奏会の時点で演奏可能な楽章だけを「部分初演」として演奏し、
組曲が完成したら改めて「全曲初演」をやるパターン。
それなりに技術が確かな団だと、本番前日に楽譜が揃った状態で全曲初演したという事例も存在する。
いずれにしろ、委嘱途中で締め切りを破ったことを理由に契約破棄なんてことはまずないと思っていい。
なお、締め切りとはちょっと違うが、
武満徹の「芝生」という男声合唱曲は委嘱者のハーバード大学グリークラブが技術的な理由で初演をギブアップした。
にもかかわらず楽譜が出版され、それを使って別の団体(法政大学アリオンコール)が初演したという事例がある。 >>43
サンクス。
そういえば信長さんの「春と修羅」も、最初は文教大学への委嘱だったけど、結局ガウディが初演したっけ。
その辺の経緯を元耕友会の人間から教えてもらったが、まあなんというか、指揮者のエゴにも困ったもんだとw >>42
しwwwwwwばwwwwwwふwwwwww
部室に楽譜があるが、委嘱してあれが帰ってきたらたしかに慄然とするな。
でも武満に頼むならそれぐらいの覚悟は持ってするもんじゃないのかなあ。 >>44
ハーバードグリーは並み以上の実力がある合唱団だし、数多くの現代作曲家に新作を委嘱し初演してきた実績がある。
有名どころだと、たとえばPoulenc「酒の歌」とか、Elliot Carter「Tarantella」とか。
(委嘱作リストは ttp://en.wikipedia.org/wiki/Harvard_Glee_Club に載ってる)
武満に頼むときもそれなりの覚悟もあったろう。だが、その覚悟を上回るものが来てしまったと。
ところで、曲名で草をはやしまくってるのは駄洒落? >>45
>駄洒落
その発想はなかった
アリオンコールって変なのばっかりやってるよな。
六連的には、あそこの人数が少ないのは田中信昭のせいだともっぱらの噂。 アリオンコールって昔は六連オンステメンバーが30人以上いたんだよ。
今みたいになったのは1990年代に入ってから。
ちなみに法政アリオンには、今のところ唯一、未だに初演されてない委嘱作品がある。
杉山洋一に委嘱した「灰 〜24の男声のための ウンベルト・サバの詩による〜」という曲。
1995年当時で十数名しか団員がおらず、初演とりやめ。OBとかに賛助出演してもらえば初演できそうなもんだが。 24声っつったら50人規模でも各声部2人、100人規模でやっと4人か…
しかもテキストは外国語…
初演する為に作曲家から金をもらってもいいくらいのオナニーっぷりだなw