火を使わずに調理ができると人気のIHコンロで、火災などのトラブルに関する相談件数が
 急増しており、経済産業省が11日、IHコンロの安全性を検証する実験を行った。
 「環境に優しく、安全」などの触れ込みで、新築マンションでの導入が増えているIHコンロ。
 IHの感想について、女性は「手入れが簡単ですし、魚焼きも両面焼きになってまして」、
 「危なくないみたいな。火事にならないみたいな」などと話した。
 ヤマダ電機の沢柳 剛氏は「電気の方が安いということで、リフォーム時にガスから切り替え
 という方が多いです」と語った。

 しかしここ数年、火災など、IHコンロのトラブルに関する相談件数も急増している。
 そんな中、経済産業省では11日、IHコンロの安全性を検証する実験を行った。
 鍋に油を入れ、IHコンロのスイッチを入れると、温度はぐんぐん上昇する。天ぷらの適温と
 いわれる180度を超えても加熱は続き、鍋からは徐々に白い煙が上がった。そして、
 「発火温度」といわれる360度に到達すると、鍋から火が出た。鍋をIHコンロにかけて
 から火が上がるまで、わずか3分足らずだった。

 この現象は、実は使う鍋に問題があった。国民生活センターの鎌田 環さんは「鍋底が
 平らでないものもありますので、安全機能が働かなかったということが考えられます」と
 語った。実験で使った鍋を見ると、底が反っている。
 IHコンロには、鍋の温度を感知する安全センサーがついており、一定の温度になると加熱は
 ストップするが、鍋の底が反っているとセンサーにうまく当たらず、加熱を続けてしまう
 ケースがある。
 鎌田さんは「IHコンロを使う場合は、IH専用の鍋、(底が)平らな鍋を使ってほしいと思います」
 と語った。
  http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070911/20070911-00000026-fnn-soci.html