ままゆうは松井理論のこれをやってしまってるんだよな



松井 『ネウロ』の画面構成はトリッキーさを売りにするところがありました。

松井 はい、こんな感じですね。消失点をずらしたり極端な遠近をつけたり、そういった表現が作品の随所にあります。でもこういうコマが1話に大量にあると、読んでいて疲れます。だから『ネウロ』では、こういうシーンは1話につき1~2ヵ所と決めていました。
ではそれ以外のシーンはというと…1ページ前の見開きです。

松井 正面、アップ、正面…と、むしろ、やっちゃいけないと言われそうなシンプルなコマ割りです。しかし敢えて単調にすることでメリハリも利くし、読んでいて疲れない。なるべく読者の脳が疲れていない状態で、先程の見せたいシーンに突入させる意図があります。