大塚:例えば弊社が制作した『ユーリ!!! on ICE』は大ヒットと言える結果となりましたが、その結果から比べるとスタジオに入ってくるお金は微々たるものだったんです。この構造を受け入れ続けてきたスタジオにも責任があると思い、自分たちでやれることを増やさなくてはと思うようになりました。

大塚:そうなんです。『チェンソーマン』を100%出資でやりますという話がすごい勢いで独り歩きしてしまったので、『とんでもスキル』では、こちらからは言わないようにしていました。お客さんにはどこが出資とか関係ないですし、100%出資していないほかの作品だって同じように大切ですからね。『とんでもスキル』には、100%出資が成立するだけの原作力があったのでやらせていただいたという感じです。