煽り 震えを抑えて差し出した手、全てが決まるこの一瞬がどうしようもなく長く感じる

ミリカの胸中から
やれることはやった自信がある・・・直也がどんな答えを出しても後悔はしないはずだ・・・なのにどうしてこんなに直也に選ばれないことがどうしても怖い・・・
手元から震えるミリカ

ここで近くに居たモブ二人からあのミリカだとバレてスキャンダルのピンチになってしまう
「あそこに居るのミリカじゃ・・・?しかも男と一緒・・・」
「マジ!?写真アップしたらバズるんじゃ!」
ミリカは直也の手を取ってこの場から急いで避難する
「くそっ邪魔が入らないところに移動するぞ!」

「まったく、人気すぎるのも困ったもんだな・・・」
逃げ込み先は学校の体育倉庫二人きりの密室であった
再びミリカの胸中
くそっ・・・せっかく覚悟決めて想いを伝えたのに・・・邪魔されたせいでまた決心が揺らぐ・・・
ここまで必死に頑張ってきたんだ直也に情けないとこ見せたくねぇ・・・最後までちゃんとして少しでも可能性を高めるんだ・・・
直也が答えを出すその瞬間まで少しでも魅力的だって思ってもらえるような姿を見せるんだ・・・!!見せなきゃ・・・!!

ミリカが直也に話しかけようとした瞬間直也がミリカに謝罪
「ずっとゴメン・・・ミリカさんに最初に好きと言われた時は特別な感情は無かったしとにかく諦めてもらいたかった・・・でもミリカさんのことをたくさん知った・・・」
回想を交えながら直也の告白が続く
「強くてまっすぐで一緒に居るとすごく楽しくてかわいくて・・・そんなオレの感想をさらに何度も何度も上回ってこきた・・・」

直也の告白を聞くミリカの胸中
なんでだよ直也・・・なんでそんなにうれしいことを・・・そんなに悲しそうに言うんだよ・・・
ミリカの目に涙が溢れてくる
「今日もずっと怖かったはずなのに・・・最後までそれを少しも見せずに頑張って・・・そんなところは本当に健気で・・・だからせめて最後はオレから言うよ・・・」

「直也・・・待っ・・・」
ミリカが止めようとしたが止まらず直也はついに言ってしまう
「ミリカさんのことが好きだ」
「だけど・・・」
ここで直也も号泣して次の言葉を口にする前に涙目のミリカが飛び出し抱きつきながら口キスをする

口キスをしながら直也を押し倒し脱ぎ出す
「ま・・・まだ・・・伝え忘れてた私の良いところあったな・・・私・・・直也が望むことどんなことでもするぞ!?」
下着姿で直也に跨って何でもする宣言するミリカ
「この体好きにしていいし・・・なんなら一度試すだけでもいいから・・・!だから・・・!!」
止まらなくなったミリカ泣きながら必死に体を張って直也を繋ぎ止めようとする

しかしミリカ最後のアタックも直也の答えを変えることは出来ず直也は泣きながらミリカに言った
「ゴメン・・・」
煽り 実らなかった恋心、月明かりだけが夜を照らす・・・つづく!
 
 
ミリカ撃沈・・・四股に誘うこともなく直也はよく言ったのと最後の最後の瞬間まで弱みを見せずに踏ん張ってたミリカが崩れ落ちるところが神懸かってる
カノカノの恋愛面は沖縄編の紫乃と最終章のミリカの二人が圧倒的過ぎて他の全てが霞んでしまうと言っても過言じゃない