扉絵は無し、菖蒲は大喜の好きな相手が誰かまだ知らず問い詰める気配も無し、次号から再び千夏先輩のターンか!?

合宿最終日、大喜と針生の試合が始まる裏で
西田を起こしてくるように頼まれた匡は一人ぽつんとしゃがんで落ち込む菖蒲を見つける
どよーんとした菖蒲のブツブツ
「私余計なことした・・・まさかあそこであーなるなんて・・・」
どうかした?と聞く匡にすっかりやつれきった顔の菖蒲が睨み付け顔を背けて言った
「笠原くんには関係ないですぅ!口出しメガネは口出さないでください〜」

一瞬の間があった後で匡は察したとばかり核心を突く
「もしかしてさ大喜と蝶野さんのこと?」
予想もしてなかった一言に驚いた菖蒲が再び匡の方へと振り向いて訊ねる
「知ってる・・・の?」
「やっぱりそうだったんだ・・・昨日から様子おかしいと思ってたけど、そっか大喜返事したんだ」

匡がつぶやくと場面は大喜と針生の試合へ
針生は8-4と言う
試合描写は一瞬ですぐに新体操部のバス描写に変わり、泣き腫らした表情の暗い雛が1コマ有り
それもまた一瞬で菖蒲と匡の会話に戻る
「私には理解できないよ」
「そもそもいのたに好きな人がいるっていうのは初耳だったけど!それでもあんなに懸命に好きになってくれる子なんてそういないでしょ」
雛の姿を頭に浮かべつつ菖蒲が激おこ顔で匡を睨む

話を続ける菖蒲
「全く興味がないならわかるけど友達として仲良くしてたのに何でダメなの?」
これに対し匡は自分の考えを述べる
「それは・・・俺も思うけどこれ言ったら蝶野さん怒るだろうけど友達でいた時の方が仲良さそうにみえたよ」
この人ってほんとヒドイこと言うと菖蒲は匡の考えにドン引き
「大喜も追う性分で追われるのは慣れてなさそうだったし友達として大切なのと恋愛として大切なのはやっぱり違うもんなんでしょ」
「仕方ないよ」
「そんな軽い言葉で・・・」
「しか言えないでしょ、どこまでいっても俺たちは外野で大喜の決めたことだ」

そして再び大喜と針生の試合の続きの場面に移る
大喜の胸中
13-6と引き離されていて全然点とらせてくれない・・・最近試合してくれないと思ったらまた強くなってる
追いつきたい負けたくない針生先輩が強くなるなら俺だってもっと上手くなれるはずもっともっと
針生を驚かすように打ち返したがアウトでこのままゲームセット
大喜はすぐさまもう1ゲームと頼み込み針生が言うと思ったとあきれ顔に

合宿最終日で疲れてると言ってもう1ゲームを受ける気が無い針生は正直な気持ちを大喜に告げる
「俺さ正直お前と試合するの怖かったんだよね」
え?針生先輩が?と驚く大喜
「ダセェよな」
「兵藤さんには結局勝てず終いで勝手に引退しやがったから練習試合とはいえ一年の遊佐くんにも負けて」
「その上大喜にまで負けたらさすがの俺も自信無くしそうだったから・・・ま、俺が勝つんだけど結局のところ」
「試合して良かったいつまでも逃げてる方が情けねぇしな!」
「負けるのが怖いとかやっすいプライドがズタズタになるのとかそういうの全部受け止めて噛み締めて血肉にして這い進む」
針生が大喜に言い続けてるところで新体操部の雛の姿が1コマ有り

「それが強さだって俺は思ってるから」
針生の話を聞き終えた大喜は言う
「みんな強いですね」
針生が言い返す
「何言ってんだお前もだろ」
「でも負けたしな強いって言われても」
大喜の態度にめんどくさと思う針生であった

皆がやってきて部活を終え帰りのバスまで特に何事もなくあっという間に簡易コマの消化
学校の帰り大喜は雛の後ろ姿を横目にするが話しかけることは出来ず
家の前に着いた時、千夏とばったり会う
「千夏先輩」
「大喜くんおかえりなさい」
「千夏先輩もですよね一緒の所から帰ったんだし」
「ただいま」
「おかえりなさい」
「変なの」
2人とも言いあってると笑顔で言う千夏に大喜は意を決したかのように誘う
「千夏先輩、次の休み2人でどこか出かけませんか?」
煽り 風は変わり、季節は進む―― 次号はセンターカラーで告げられる大喜の言葉に千夏の反応は・・・!?という煽りの予告有り