バレ
闘技場中央で独歩達に背を向けて正座している蹴速
独歩「ヘッお待ちかねってわけかい」
ドシャと音を立てて倒れる蹴速
いや、それは『首から上が消失した蹴速だったもの』だった
徳川「なッなんじゃあ!?」
独歩「オーガ?いや違うな、一体……?」
次の瞬間物陰から一人の男が現れる
独歩「……誰だいオメェ」
???「早蕨……」
独歩「アンタかい?俺の獲物をぶっ殺してくれたの、は……?」
独歩はある違和感を覚えた
独歩「コイツ今『物陰』から出てきた……物陰?この闘技場で?つまりコイツは『なにもない空間』から突然出現した!」
独歩「徳川ッ!逃げろ!これは闘争じゃねぇッ!」
叫んだ瞬間、徳川の首から上は無くなっていた
独歩「ヂィィぃ!」
菩薩券を放つもその拳は先端からミラ、ミラ……と輪切りにされていく
早蕨「私の『千切り空間』に不用意に近づくとは……」
蹴りを放つもつま先からスパパパ……と輪切りにされていく
独歩「夏江~~~っ!!」