煽り 一番になれないのはつらいミリカの本音を受け直也は何を思う・・・

渚と紫乃が心配する中、直也の脳裏にはミリカの言った言葉が突き刺さる
「・・・ミリカさんの言ってたことは・・・もっともなことだよね・・・」
直也が口を開くと紫乃が続く
「星崎さんは・・・彼女なりにすごく真剣に・・・向井くんとの関係を考えてるのね・・・」
「うん・・・きっと今・・・咲ちゃんも同じように悩んでいるんだよね・・・」

「二股のつらさを無くすなんてムリ・・・か・・・」
ぼやく直也に渚が諦めずに大きな声で熱弁する
「頑張ればきっと無くせます!!だって私は・・・告白した人が直也くんじゃなかったら・・・ただ振られて終わってた・・・!!」
「なのに直也くんが本当にすごく頑張ってくれて二股でも一緒にいることができた!!直也くんは本当にすごいんです!!どんな困難も乗り越えられます!!」

渚を言い終えるやいなや紫乃が続き落ち着いた口調からだんだん熱弁になっていく
「私も・・・好きになったのが向井くんじゃなかったら・・・何も言えず想いを隠し続けて・・・きっといつか後悔してた・・・」
「向井くんが・・・本気でぶつかってくれたから気持ちを伝えられて・・・いつか三人目でも・・・そんな希望を持てた・・・!それは私にとっては向井くんが起こしてくれた奇跡なの!!」
「・・・だからきっとサキサキのつらさだって・・・」

渚と紫乃の言葉に励まされて直也は感謝と決意
「・・・二人ともありがとう・・・でももうそれは諦めてもいいかな?」
意外な言葉に驚く渚と紫乃
「えぇ!?」
「な・・・直也くん!?」
「ど・・・どうしちゃったの・・・!?」

今度は直也が熱弁し始める
「ミリカさんの・・・つらさを無くすなんてムリって言葉・・・すごく動揺したんだ・・・それがなぜなのかずっと考えてて・・・やっとわかった・・・」
「俺は咲ちゃんのつらさよりもオレの・・・二股への罪悪感を減らしたかったのかもしれない・・って・・・そもそもされる側にデメリットがない二股なんてあるわけがないんだ!!」
「それはまぁ!!」
そして直也は自虐に
「なのにつらさを無くそうだなんて考えを持つこと自体傲慢だとすら思った!!まさにクズの発想!!」
渚と紫乃がツッコミ
「それはいいすぎ!!」
直也が続ける
「二股を成立させるならまずそのつらさを認めつつそれ以上の良さを作るのが筋というか・・・二人だってそうやって納得してるんでしょ!?」

「オレは咲ちゃんのつらそうな顔を見て・・・ついそのつらさ自体を無くしたいって思ってしまった・・・自分のせいで咲ちゃんにあんな思いをさせてるのに・・・これはオレの罪悪感からくる弱さだ・・・」
「情けない・・・二股でも幸せにするって気持ちは今でも変わらない・・・けど!オレは・・・咲ちゃんだけを愛すると言ってたのに水瀬さんのことも好きになって咲ちゃんを裏切ったのは事実」
「咲ちゃんだけを見続けることができない以上少なからず咲ちゃんにとってつらい部分は残る可能性が高いこと・・・咲ちゃんに元々望んでたであろう普通の幸せを・・・もうあげることができないこと・・・」
ここで直也は決意の言葉を1ページドーン
「その罪は・・・無くす努力よりも一生背負う覚悟をしないと咲ちゃんと対等に話すことすらできないと思う!だからこそオレは咲ちゃんに・・・伝えなきゃいけないことがある・・・それでどうにかなるかはわからないけど伝えなきゃいけないんだ・・・」
渚も必死な決意の言葉で続く
「私も・・・二股でもいいなんて私が言ったから・・・咲さんを苦しめてる・・・私も同罪です・・・私ができることは・・・私も咲さんに伝えたいことがあります!!」

紫乃も続く
「私もちゃんとサキサキと話したい!!」
「水瀬さん・・・紫乃さん・・・ありがとう・・・絶対に最後まで諦めないよ!!」
渚と紫乃二人同時に
「はい!!」
煽り 3人で背負った罪、“諦める”なんて考えは捨て咲の笑顔を取り戻す!!つづく!
 
 
散々指摘されてた通り二股のつらさを消すのは出来ないから認めてそれ以上の良さを咲に伝えて説得しようという流れで果たしていいものか
二股の話で紫乃が三股狙いでいるから咲はこれからも何股の人数が増えていくんだと危惧しているのと直也+渚はお互いが諦められない時点で咲だけを愛して咲が得られるはずだったものが失われるなら咲をきっぱり諦めるのも有りなのでは?