>>306
続き

「開き直りと言われればそれまで、謝罪が足りなければ今この場に手をついてでも謝ります」
「でもでも・・・ご自身の“本心(きもち)”を検(あらた)めてからでも遅くないかと・・・失礼します!」

言い終えた水原は女子トイレから走り去り驚いた瑠夏が水原の後を追いかけていく
「えっ!?あっちょっと千鶴さん・・・ッ!待って」
女子トイレに一人残された麻美は和也の笑顔がふと思い浮かび表情が和らいでいた
そして一言つぶやく
「くっそ・・・」

場面が替わり和が晴美に千鶴さんが一足先に部屋に戻ると伝え、晴美は元気が無いように見えたので大丈夫なのか心配する
和は暫くはそっとしておいたあげた方がいいと笑顔で答える
和也が和と晴美に便所行く事を伝えるが2人からは相手にされてなく話を聞いてもらっていなかった

便座に座った和也は頭を抱えてぐおー理解が追い付かねーと毎度おなじみの状況整理タイム
キスされた事は考えないようにしてたのに栗がキス!!キスだぞ!!なんて言うから意識が止まらず一歩踏み越えてしまった感があるらしい
「した・・・!!水原とキスを!!!」
和也は唇を指で押さえて顔真っ赤にしながら楽園を想像する
あれは紛れもなく楽園ッ!!一面に咲く満開のお花畑のような(水原の)香り!!
まるでこの世のものとは思えない二度と戻れなくなりそうな心地・・・空間!! 水原が和也にキスする楽園で見開きドーン

思い出すたび頭が熱く景色が全てピンク色に見えるとのこと、女子の体で一番柔らかいのはおっぱいじゃなかったのなどと言い出す
「くそばか!!頭冷やせ!でもまじ水原どう思ってんだ!?キス!“キス”だぞ!!」
「いくら追い込まれてる状況だったとはいえ“好きじゃない相手”にできるもんなのか!?ああああああああああみずはら〜!!」
水原と大声で叫ぶ和也であった

場面は夜になっていて部屋に戻った水原一人、追いかけてたはずの瑠夏の姿は見当たらず
“本心(きもち)”を〜と麻美に最後言い放った時の自分を振り返り水原はため息をつく
そこへドアがガチャと開いて和也が入ってきて和也の視線が水原の唇に釘付けのまま2人きりになる
柱アオリ もはや頭はパンク状態―――。なのになんで来ちゃったの!?!? “思っちゃった”の次号でまたね
宮島「今週ヒロユキ先生はドラゴンを二匹倒しました」 カノジョも彼女は作者取材のため休載となります、ご了承ください