たったひとつの真実を守る為に嘘をつき続ける和也のみっともない悪あがき回でようやく告白したのが最大の収穫
本当の事を素直に話して水原を守ればいいのにそのように出来ないのが不器用な和也らしい・・・やり方は褒められない
次回の瑠夏がどう出るかで大勢が決まるか?

――――――
柱アオリ 窮地の最中(いま)、脳裏に蘇る“あの日の誓い”―――。
扉絵は見開きで涙目の和也「だって付き合ってるのは本当なんだ・・・っ!!」 騎士気取りの最後の“見栄(うそ)”が始まった―――。

サイゼリヤ帰りの和也と水原の回想
死ぬ間際の小百合に俺達の本当の関係を明かせたのか聞く和也に水原は言おうとしたけどどっちでもいいと返されて言いそびれたと話す

水原は和にまた言い辛くなったと溜め息
「和おばあさんに本当の事話したらウチのおばあちゃんに最後まで嘘つき続けた2人って軽蔑される」
ここで和也はそんな事させない水原の事は俺が必ず守ると誓っていたのであった

場面が戻って和也の胸中
気付けばその言葉を口を突いて出ていてカッコ良さなど1ミリも無いただの悪あがき・・・そして見開きの扉絵へ
水原はそんなコじゃない付き合ってるのは本当と言い始め一同騒然、まさかの一言に瑠夏はショックを受ける

「麻美ちゃんには言ってなかったけどさ・・・小百合ばーちゃんが無くなる一週間くらい前?・・・から実際付き合いだして!」
「だから千鶴も言いそびれちゃったみたいで・・・!だってわざわざ変だろ?この前まで嘘でしたなんて・・・だから千鶴は小百合さんに嘘ついてなくて・・・」
涙目を浮かべつつ笑顔を作った和也は一同に訴え、木部は和の様子をチラ見してから和也に詰め寄り最後通告をする
「お前・・・分かってんのか・・・?自分が何しようとしてんのか・・・!ここで嘘ついたら終わりだぞ!全部全部!」

そんな木部に和也は手書きのうるうるがあるほどの涙目を浮かべ心の中でごめん木部ごめん木部を連呼
分かってる!!お前がどんだけ俺を想ってくれてるかなんて疑いようもなく
「言ったろ・・・?水原はそんなコじゃないって・・・!!水原が皆を騙してたなんて冗談じゃねぇよ・・・!水原は『いいやつ』なんだ・・・めちゃくちゃ・・・」


止まらない止められない回想を交えた和也の胸中
無理だ・・・無理なんだ・・・!!だってこれしかないだろう!?俺にできることなんて!!俺はどう思われたっていい救いようのねぇクズだと思われたって
耐えられないんだよ!!水原を悪く思われんのだけは・・・!!

全責任を被った和也は回想を交えつつ水原を全力で庇う
「いつだって誠実で正しくて小百合さんの事だって心の底から愛して・・・悪いのは一つ残らず俺に決まってんじゃん・・・っ!!」
「水原は優しいからずっと秘密にしてくれてただけで・・・こんな事になっちまった今だってまじ申し訳なさしかなくて・・・っ!!」

和也の胸中
東京に戻ったら別れたって言えばいい!!“嘘”をつくなら俺が!!だってあの時誓ったんだ!!水原だけは守るって誓ったんだ!!
なおも和也は水原を守る為の全力の見栄(うそ)を回想を交えて続ける
「だっていつだって綺麗で・・・優しくて・・・カッコ良くて・・・っ!そんな“水原千鶴”が俺は大好きなんだから・・・っ!!」
遂に和也が泣きながら水原に告白したところで見開きページがドーン

和也の告白に動揺する瑠夏と木部と栗林、表情を全く変えず和也を見つめる和、何とも言えない表情の和也の両親、ここでは描かれない水原と麻美
うぅ・・・うぅ・・・泣いてうなだれる和也に感情を無くした黒目の麻美がようやく口を開いて言った
「キスして」「じゃあキスして」
この麻美のキス要求で見開きページがドーン

麻美の要求に和也は涙と鼻水を垂らして呆然と立ち尽くし驚きの声を上げる
柱アオリ その想いだけは本物で―――。しかしそれすらもたった一言でチェックメイト。 “仮彼女として”の次号でまたね
宮島「今週ヒロユキ先生は肌に衰えを感じ化粧水を使い始めました」 ヒロユキ「今週宮島先生は新しい『ポケモン』をクリアしました」