マスクは日本に根付く文化です

「マスクかけぬ命知らず!」100年前から着用推奨 日本に根付く文化、新型コロナにも効果? | 47NEWS
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日本は元々、マスク着用に抵抗がなく、海外からは「新型コロナの死者が抑えられた要因の一つでは」との声も。歴史をひもとくと、1918年から世界的に大流行したスペインかぜでは、当時の日本政府が国民への注意喚起に使ったポスターの標語で「マスクをかけぬ命知らず!」とうたっていた。日本の「マスク文化」の歴史を探った。
▽紳士、女性向けも
 第1次世界大戦中の1918年から始まったとされるスペインかぜは全世界で推定4千万〜1億人が命を落とし、日本でも約38万人が死亡した。流行の第1波より第2波の方が致死率が高かったという。マスクが広がりつつあった日本では、当時の内務省などが「マスクとうがい」「『テバナシ』に『セキ』をされては堪らない」といった感染予防を呼び掛けるポスターが出回った。
 ▽防寒、ファッションに
 スペインかぜの流行をきっかけに、日本人にとってマスクによる感染予防が習慣化していったとされる。
欧米などでは、マスクは病人がするというイメージが強いが、日本人は感染予防に加え、防寒対策やファッションの一つと捉えるなど生活になじんでいる。
 平井さんは「日本人は古くは神事の際に和紙などを口に挟んだり、江戸時代には頭巾や覆面をかぶったりと口を覆う行為には抵抗がなかった。近年では花粉症予防でマスクの着用が広く浸透している。今回の新型コロナでは、こうした文化を背景に感染拡大を抑えられたのかもしれない」と話した。