京都市:新京極スタンドで
一杯やりたいのぅホンマ…
『飲酒』

結盧在人境
而無車馬喧
問君何能爾
心遠地自偏
采菊東籬下
悠然見南山
山気日夕佳
飛鳥相与還
此中有真意
欲弁已忘言

酒を飲む
盧を結んで人境にあり
而も車馬の
喧(かまびす)しき無し
君に問う何ぞ能く爾ると
心遠ければ地自ずから
偏なり
菊を采る東籬の下
悠然として南山を見る
山気
日夕に佳く
飛鳥
相与(とも)に還る
此中に真意あり
弁ぜんと欲して已に
言を忘る

★人里に庵を結んで住んで
 いるが車の走る騒々しい
 音は聞こえない。

「どうしてそんなに端然と
 していられるんだ?」

「心が俗世から離れていれば
 自然と僻地にいるような
 気分になるもんだよ」

 東の垣根のところで菊を
 採ったりのんびりと南山を
 眺めたりしている。

 山の空気は夕方が特に
 素晴らしく鳥は連れ立って
 巣に還っていく。

 こんな暮らしの中にこそ
 真意はあるのだ。
 
 旨い酒に酔ってしまって
 説明しようとする端から
 もう言葉を忘れてしまう。