ジャーキー(jerky)とは肉を干した保存食料である。
南米の先住民の言語の一つであるケチュア語で、日干しにした食材全般を呼ぶ「チャルケ(charque)」
または「チャルキ(charqui)」が元であり、英語の"jerky"はこれが変化したものである。

ジャーキーにする食材としては、圧倒的に牛肉が多い。
特に断りなく「ジャーキー」と言った場合、牛肉のジャーキー(ビーフ・ジャーキー)を指すことが多い。
牛肉の他には、鮭、鶏のササミ、馬肉、豚肉なども用いられる。

たいていの場合、肉をそのまま干すのではなく、塩や香辛料などを塗布することによって腐敗を防いでいる。
また、燻煙することも多い。燻煙されたジャーキーは、スモーク・ジャーキーと呼ばれる。
燻製液に漬けた後にオーブンなどで乾燥させながら(蒸気を逃がしながら)焼いて作られることもある。

ジャーキーはそのままかじって味わうことが多いが、スープなどに入れる食材として用いることもある。
適度な塩味のついたジャーキーは酒を飲むときのつまみとしても人気が高い。
南米ではスープに入れるなどして、広く利用されている。

北海道では鮭を燻蒸し干したものを「とば(鮭とば)」と呼んでいる。これもジャーキーの一種といえよう。