フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は12月4日、スピルリナを含むサプリメントへアレルギーを示した患者に関する報告書を発表した。
 ニュートリビジランス計画の一環で、ANSESはスピルリナ摂取による強い因果関係が疑われる重大な症例報告を受けた。
報告された有害事象(生命の危険にかかわるアレルギー症状)の重篤性から、ANSESは摂取者の安全を守る目的で、多くの一般人、医療従事者に知らせる必要があると考えた。
 35歳男性、既往歴なし、2011年12月、3日間にわたって1日スプーン2杯のスピルリナを摂取した。
3日目のスピルリナ摂取30分後症状(鼻炎、急性呼吸困難、咽頭不快感、まぶたの浮腫、じんま疹)が出現し、救急センターで治療を受け、症状は15分後に治まった。
 スピルリナとこのアレルギー反応の因果関係を調査した。有害事象の経過に関するスコアと症候によるスコアから検討されるスコアは「4」で、アレルギー反応との強い因果関係が疑われる。
 他にもスピルリナとアレルギー反応の関係を示唆する症例報告の文献があり、この2例の報告からスピルリナとアレルギー反応の因果関係は強く疑われる。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04171350475