【インタビュー】前鹿島監督の岩政大樹に訊いた、日本を離れベトナムへ渡ったワケ
https://qoly.jp/2024/02/05/5dzdaz3i-gib-1

――鹿島の指揮官を退任された後、ハノイFC就任に至った経緯について教えてください。

「12月頭に鹿島を離れて、色々なクラブと話をする中で正直、このタイミングで東南アジアに出ていくというのは、当初あまりピンとこなかった。
ただ、日本のクラブと話しては立ち消えとなるようなことが幾つかあり、その中で僕が日本のクラブにすがりつこうとしているような感覚に陥るときがあって…。指導者業界のリアルをそこで感じました。
選手と違って指導者は、基本的にはヨーロッパに渡れない。それ故に一番レベルが高いところにJリーグがあって、すごく狭い中で椅子取り合戦をしている。
そう考えると、僕たち指導者はとても不利な立場にあって、この構図が日本の指導者業界を息苦しいものにしている気がしました。
僕はまだ41歳ですが、僕のような指導者が海外に出ていかないと。指導者はヨーロッパにはなかなか渡れないので、アジアということになりますが、広い世界の中で日本を捉える感覚でいないと、
指導者業界も僕自身の感覚も変わらない気がしました。そう思うに至ったころ、ハノイが早い時期から興味を持って具体的なオファーもしてくれていたので、それならば行こうと決めました」