【清水】「3、4、5番がアレじゃ勝てない」山形に勝利も秋葉監督、不発の乾、カルリーニョス、北川に”愛のムチ“

清水エスパルスは4日、鹿児島市内でモンテディオ山形と練習試合(45分×3本、30分×1本)を行った。メンバーを入れ替えた3本目以降に若手が躍動して勝ち越し、3ー1で勝利したが、2本目25分まで主力が出場した試合は0―0。相手の堅守に苦しみ、今季初の同カテゴリー対決は不発。秋葉忠宏監督は試合後、不発のM乾貴士、FWカルリーニョス・ジュニオ、北川航也の3人を名指しして、奮起を促した。

 インパクトを残せなかった。今季昇格のライバルとなる山形を相手に、主力組は約70分プレーしたが、無得点のまま退いた。秋葉監督は「うまくいかない中でもじれず、献身性が見えた。メンタル的タフさを感じた」と一定の評価を与えながらも、「タイミングが合ってないところがあった」と山形の組織的守備にスペースを消され、ラストパスも呼吸がずれて仕留めきれないシーンが続いた点を指摘した。

 昇格争いのライバルに開幕前段階でダメージを与えられず、不完全燃焼となった。指揮官は無得点に終わった乾、カルリーニョス、北川の3人を名指しして「3、4、5番がアレじゃ勝てない。タカシ、カル、北川。彼らが攻撃の軸で、そのために起用しているわけだからね」と、野球のクリーンアップに例えて奮起を促した。

 次回は10日、キャンプ最終日は磐田との静岡ダービーとなる。「勝てば自信になる」と秋葉監督。北川も「いい形になっている、だけでは勝てない。去年は勝ち点1、1ゴール、1分といった差で悔しい思いをしているので、今年はそういうことがないようにこだわっていく」と誓う。彼らが万全になれば、清水の攻撃陣は順調となる。