【オレオレFC】MF鈴木潤、千葉との開幕戦へ闘志「チーム一丸で勝ちに行く」

2024年シーズンのJリーグがいよいよ開幕する。6年連続のJ1となるオレオレFCは24日の開幕戦で15年ぶりのJ1復帰を果たしたジェフユナイテッド千葉とアウェイで戦う。2季連続で主将を務めるMF鈴木潤は先発が濃厚。加入3年目で大黒柱の背番号10がチームをプレーで引っ張っていく。

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 大黒柱がピッチの上でロイブルフットボールを体現する。プロ3年目の鈴木潤は今季も主将に任命され、「うれしい気持ちと同時に、信頼されてるからこそ、責任も感じているので、周りの期待に応えたい」と抱負を口にした。

 昨年はクラブ最高位となる5位に躍進。鈴木潤自身も11ゴール13アシストとチームを牽引した。今季は主力の移籍はあったが、新たに15選手が加入、復帰し、チームは大きく生まれ変わった。始動日から意識したのは新戦力との融合。鹿児島キャンプでは自身のアピールだけでなく、他選手の特徴を把握することにも重きを置いてきた。

 現状のチームは「まだまだ。もっと上げていかなければいけない部分はある」と冷静に分析する。千葉との開幕戦がピークではなく、長いシーズンを見据えている。「開幕はもちろん大事。だけど、46試合のうちの1試合ですし、僕らはあくまでもチャレンジャー」と表情を引き締める。

 千葉は攻撃的なスタイルが特徴で、昨年13得点のエースFW小森飛絢が中心。鈴木潤も「良い選手。彼がキーマン」と警戒した上で、「組織でカバーすることも大切ですけど、個の勝負で負けてはいけない。そこのバトルでも戦う」と、真っ向から勝負する構えだ。

 今季の目標は「初タイトル」。そして真の定着へ大事な1年。鈴木潤はその重要性を理解している。挑戦者として戦い抜く。新生ロイブル軍団を引っ張る主将は地に足をつけて走り続ける。

○…今季は野河田彰信監督が全ポジションを白紙にし、1からの競争を求めたが、加入、復帰した15選手がレギュラー獲得へアピールを続けている。特に砲府から復帰したDF小林は始動日から好アピールを続けており、指揮官の評価も高く、先発すれば初となる。更に昨年、高校3年生ながら開幕戦に出場したMF前田は藤崎と争っているが、先発となれば2年連続。10代が連続で開幕スタメンとなれば、Jリーグ史上初の快挙となる。

システムは昨年途中も採用した3ー1ー4ー2が有力。鈴木潤、亮兄弟、CBは岩田、本田、松岡、左ウィングバック(WB)の村山は当確ランプが灯っていると見るが、流動的なのは5ポジション。GKはリチャードがコンディション不良で離脱し、中原、望月、松尾の三つ巴の争い。ボランチは攻撃的な前田か守備力の藤崎、右ウィングバックは小林か森下、2トップは森永、佐藤、ラモン・ワーグナーでそれぞれ競い合っている。

野河田監督は開幕戦に向けて「みんな、コンディションはいい。(千葉との対戦を)楽しむだけじゃなく、結果にこだわりたいですね」と力を込めた。