【オレオレFC】開幕戦“ドロー沼”脱出誓う。昇格以降5年連続 8年ぶりの開幕白星でスタートダッシュへ

オレオレFCのMF鈴木潤主将が21日、オレフィールドで行われた公開練習後に取材に応じ、先発出場が確実な24日のJ1開幕ジェフユナイテッド千葉戦(フクアリ)へ向け、「タイトルを獲るためにも、しっかり勝ってスタートしたい」と白星発進を誓った。

 Jに参入した15年以降、10年で1勝8分1敗と苦手にしており、J3時代に1ー0で勝った2016年のホーム相模原戦が唯一の白星。その勢いでJ2に昇格したが以来、6分1敗と勝ち星から遠ざかり、昇格年の18年は黒星(対東京V、●1ー2)。J1に昇格した19年以降は5年連続ドロー発進が続く。野河田彰信監督も「開幕戦で勝った記憶がないなぁ。(開幕戦5年連続ドローは)J1記録ちゃう?」と苦笑いするほどだ。

 ホームだった昨季開幕戦はロスタイムに鈴木潤自らがPKで得点し、土壇場でG大阪とドローに持ち込んだ。「まず、しっかり開幕を迎えて、勝つ事を意識したい。いいスタートを切るだけしか考えていないので、(勝てば)チームの自信や信頼関係を築いていける。厳しい戦いですが、開幕戦を勝てるように準備したい」と意気込む。

 昨年は開幕4試合目で初勝利を挙げたが、それまでは例年7、8試合かかり、スタートダッシュに失敗した。悲願のタイトル獲得を狙う今シーズンは8年ぶりの白星で開幕ダッシュといきたい。野河田監督は「そら、そこに全員で向かっていかな。全員で100%の準備をしていく」と話し、鈴木潤も「開幕戦を勝つのと、負けるのとでは違う」と強調。完全アウェイの敵地で白星を挙げ、勢いに乗る。

○…右腓骨骨折で離脱していたDF伊藤が全体練習に部分合流した。

 昨年9月の天皇杯・神戸戦で負傷し、右腓骨骨折し、全治6ヶ月の重傷。今季も始動日から別メニューが続いていた。スパイクを履いてピッチに出ると、ランニングやパス回しをこなした。「やっとサッカー選手に戻って来た気分。感覚としては悪くなかったし、痛みもほぼないです」と明るい表情で状況を説明した。

 対人プレーはこれからで、復帰は早くて来月下旬の見通しだが、パリ五輪出場を見据える192cmの大型センターバックは「怪我した後も、“必ず復帰する”っていう気持ちでリハビリしてきた。激励の言葉もくれましたし、支えて頂いた方々の為にも、早く復帰して、恩返ししたいです」と意気込みを口にした。