【オレオレFC】攻守に不安……清水とドローに野河田監督「寂しいわ」精彩欠いた鈴木兄弟、森永、森下を1本目で下げる鬼采配も実らず

オレオレFCの野河田彰信監督が、攻守に精彩欠いたイレブンにダメ出しを連発した。オレオレFCは7日、鹿児島市内でJ2清水エスパルスと今キャンプ最後の練習試合(45分×3本)を行い、1ー1で引き分けた。主力組は2本目の20分まで主力が出場したが、0―0。相手の堅守に苦しみ、度々ピンチを招くなど、攻守に不安を残した現状を「寂しいわ」とバッサリ。精彩欠いた鈴木兄弟、森永、森下を1本目途中で退かせるなど、厳しい姿勢で奮起を促した。

 結果を残せず、不安だけを残す練習試合となった。今キャンプ最後の一戦。主力組は約65分プレーしたが、シュート僅か4本で枠内僅か1本という寂しい内容で退いた。試合後、野河田監督は不敵な笑みを浮かべながらも口調も穏やかではなかった。「寂しいわ。ガツガツというのがない。相手はJ2やで?何を怯えてんのか、分からへんわ」。

 4バックで挑んだ試合は開始からプレスがハマらず、アタッキングサードに何度も侵入を許した。セットプレーでも、マークを外され、あわや失点のシーンもあった。攻撃でも清水のハイプレスに苦しみ、前線にボールを預けられないシーンが続いた。無失点には封じたが、指揮官は「アタッキングサードに侵入して、セットプレーも緩慢で……何かあるんか?守備からしっかりやらなアカンのに」と手厳しい。DF松岡も「全部が中途半端。無失点に抑えたから、ではいけない」と反省を述べた。

 ストレスのたまる試合に指揮官が動いた。1本目の20分、精彩を欠いたMF鈴木潤、鈴木亮兄弟と2トップで先発のFW森永、森下を早くもベンチに下げた。野河田監督は「しんどい。もう10分で決断したよ。悪影響を及ぼすからな、チームに」と主力でも容赦なし。だが、代わったFW佐藤、ワーグナー、MF前田らも結果を残せず。指揮官も「もうあんま試合少ないのにな、アピールが……。このままじゃ勝てんよ」と苦笑いするしかなかった。

 試合後、森永、森下、鈴木亮は無言。鈴木潤主将は「自分達が招いた結果なので、受け止めて、明日から頑張るしかない」と言葉を絞り出した。チームは9日にキャンプを打ち上げる。開幕(24日千葉戦、アウェー)まで残り3週間弱。不安を残した練習試合から、さらにギアを上げる必要がある。

○…清水は再び無得点に終わった。プレスがハマり、何度もチャンスを作りながら、乾のシュートがGKに好セーブされ、北川のヘッドがポストに阻まれるなど、4日の山形戦同様、決定力を欠いた。3本目に練習生が得点したが、秋葉忠宏監督は「山形戦同様、形になっている、だけでは勝てない。決定力を磨かないと昨年と同じになる」と厳しい表情で話した。

最終日となる10日にはジュビロ磐田と最後の練習試合が行われる。乾は「決めきれないと、色々言われるんで。形は出来てるけど、そろそろ結果も欲しい」と危機感を募らせた。